ピエール・ガスリー、新アルバート・パークに「以前と同じコーナーは殆どない」

サングラスに手をかけるアルファタウリのピエール・ガスリー、2022年3月26日F1サウジアラビアGPCourtesy Of Red Bull Content Pool

スクーデリア・アルファタウリのピエール・ガスリーが、2022年FIA-F1世界選手権第3戦オーストラリアGPに先立ち、開幕2戦を終えてのミッドフィールド争い並びにAT03への現状認識、新規定の影響、レイアウトが変更されたアルバート・パーク・サーキット、そして週末に向けた抱負を語った。

ピエール・ガスリーF1オーストラリアGPに向けて

残念な事にサウジアラビアGPでは2台揃ってポイントを獲得できず、チームとして決して楽な週末ではなかったけど、僕としてはポジティブな面を目を向けたい。2戦連続でQ3に進んで8番グリッドを獲得できたって事は、今年のクルマがポイント争いに足る速さを持ってるって事だからね。

今年は新たに2チームが中団争いに加わりチーム間バトルは既にかなり激しいから、どんなチャンスであれ逃さず活かしていかなきゃならない。

Courtesy Of Red Bull Content Pool

予選を終えてピットを歩くガスリー、2022年3月26日F1サウジアラビアGP

2戦を終えて、以前よりオーバーテイクが容易になったという点で新しいレギュレーションは成功したと言えるだろうね。概して前走車により接近できるようになった事は歓迎すべき事だし、その成果はフィールド全体を通して良いバトルが繰り広げられていた事からも分かると思う。この傾向はシーズンを通して続いていくんじゃないかな。

大型化されたタイヤに関してはこれまでのところ、以前のものと大した違いはないように思う。サウジアラビアは1ストップレースになったけど、バーレーンでは予想以上にピットストップが多かったし、タイヤの挙動を正確に把握するにはまだ少し時間が掛かると思う。

Courtesy Of Red Bull Content Pool

バーレーン・インターナショナル・サーキットでアルファタウリAT03を駆るガスリー、2022年3月18日F1バーレーンGPフリー走行1にて

メルボルンのアルバート・パークはコースレイアウトが大々的に変更され、以前と同じコーナーは殆どないから、誰もが少なからず新鮮に感じるんじゃないかと思う。コーナーの幅が広くなり直線部分が多くなったから、以前より遥かに速くなったように見えるしね。マシンに関して言えば、空力効率が良くストレートで速いだけじゃなく、コーナーリングのための十分なダウンフォースが求められる。

個人的には、またここでレースができる事になって凄く嬉しい。前に行ったのは2020年だけど、あの時はコロナの影響で中止になってしまったから、メルボルンでレースをするのは2019年以来ってことだ。国もサーキットもすごく好きなんだ。唯一の欠点は、1週間の間に飛行機の中で48時間も過ごさなきゃならないって事かな!


オーストラリアGPの戦いの舞台、アルバート・パーク・サーキットは3年ぶりの開催に向けて第2セクターのシケインの廃止を含めた初のレイアウト変更を実施した。DRSゾーンは史上最多の4箇所に設けられ、シミュレーションによるとラップタイムは約5秒短縮される。

アルバート・パーク・サーキット(F1オーストラリアGP)の2022年新旧コースレイアウトとDRSゾーン

コロナ渦による2年連続の中止を前に行われた2019年の前回大会では、予選2番グリッドのメルセデスAMG、バルテリ・ボッタスが後続を25秒引き離して22レースぶりの優勝を飾り、レッドブルのマックス・フェルスタッペンが3位と、2008年のイギリスGP以来ぶりとなる念願の初ポディウムをホンダに献上した。

F1オーストラリアGPは、日本時間4月8日(金)12時からのフリー走行1で幕を開ける。

F1オーストラリアGP特集

この記事をシェアする

関連記事

モバイルバージョンを終了