角田裕毅、予選だけでなく決勝でも「証明できた」鈴鹿入賞や打倒アストン、メルセデスに意欲
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F1第3戦オーストラリアGPで今季初のポイント獲得を果たした角田裕毅(RBフォーミュラ1)は、予選だけでなくレースでも結果を残せる事を「証明できた」と満足感を示すと共に、鈴鹿での次戦日本GPでの更なる入賞や、打倒アストンマーチン、メルセデスへの意欲を示した。
バーレーンとサウジアラビアでの開幕2戦では、シングルラップこそ速さを発揮したものの、肝心のレースでは戦略的失態やペース不足に見舞われ、クルマと自身のポテンシャルをポイントに繋げる事ができずにいた。
だがアルバート・パークでの第3戦では、格上のアストンマーチン勢やルイス・ハミルトン(メルセデス)を打ち破って今季予選最上位の8番手を刻むと、レースでも堅実なペースを刻み、ライバル3台のリタイヤを追い風に、チームとしても今季初となる8位でのポイントフィニッシュを果たした。
クルマを降りた角田裕毅は「遂にポイントを獲得することができました。間違いなく、これは僕ら新しいチームにとって良いスタートです」と週末を振り返った。
「今シーズン初のポイントを持ち帰る事ができました。シーズンを良い形でスタートさせるためにポイントが必要でした。なので、全てをまとめ上げる事ができて本当に嬉しいです」
今シーズンの角田裕毅について、ドライバー人事権に決定的な影響力を持つヘルムート・マルコは週末に先立ち、予選パフォーマンスを称賛する一方、レースに関しては「遅すぎる」と厳しい指摘を飛ばした。
メルボルンでの自身のパフォーマンスについて角田裕毅は「本当に満足しています」と語り、「今週末は特に、一貫性を発揮できたと思いますし、予選に関しては過去3戦ともにかなり良かったと思います」と続けた。
「僕としては予選だけでなく、力強いレースができることを証明するために、良いレース、クリーンなレースが必要でした。良いレースになったと思いますし、今回のレースで証明できたと思います」
「この調子で今やっていることを続けていきます。鈴鹿でもポイントを獲得できればと思います」
「バーレーン以来、一貫して好調です。昨年は成績が振るわなかったし、幾つかのコースでは災害のような時もありましたが、今シーズンは今のところ、それがありません」
「なので、鈴鹿を含めた他のコースでも良いパフォーマンスが発揮できると確信しています」
「兎に角、自分達自身に焦点を当てる事が重要です。中団は本当にタイトで、何が起きても不思議はありません。些細なミスで容易にポジションを5つ失う可能性があります。なので僕としては兎に角、自分達自身にフォーカスして、クルマから数ミリ秒単位で速さを絞り出していくつもりです」
「パフォーマンスを示せて満足しています。みなさんは過去3年より、僕を前向きに見てくれていると思います」
「ダニエル(リカルド)とは協力し合って仕事に取り組んでいますし、願わくばクルマの性能を引き上げていき、アストンマーチンやメルセデスといったクルマと戦えるようになればと思います」
2024年F1第3戦オーストラリアGPの決勝は、2番グリッドからスタートしたカルロス・サインツ(フェラーリ)が通算3勝目を上げ、2位にシャルル・ルクレールが続いた事でスクーデリア・フェラーリが1-2フィニッシュを飾った。
鈴鹿サーキットを舞台とする次戦日本GPは4月5日のフリー走行1で幕を開ける。