角田裕毅に笑顔「もちろん嬉しいです！」思いも寄らぬ8番手 3戦連続でリカルドを凌駕、今季初ポイントへ
Published：
2戦連続でQ3進出を果たした23日(土)の2024 F1第3戦オーストラリア公式予選を経て角田裕毅（RBフォーミュラ1）は、思いも寄らぬ8番手タイムに「もちろん嬉しいです！」と笑顔を見せた。
角田裕毅は8番手タイムでQ1を突破すると、Q2ではルイス・ハミルトン（メルセデス）を蹴落とす9番手タイムをマーク。前戦サウジアラビアGPに続いてQ3に駒を進めた。
最終ラウンドでは、ラップをまとめ切れなかったアストンマーチン勢を打ち破って8番グリッドを確保。開幕3戦で僚友ダニエル・リカルドを上回る結果を残した。
レースエンジニアのマッティア・スピーニから無線を通して「ユーキ、8番手だ。よくやった」と告げられると「8番手！？本当に？」と喜びをあらわにした。クルマを降りた角田裕毅が笑顔を浮かべた事に驚きはなかった。
アルバート・パーク・サーキットを周回する角田裕毅（RBフォーミュラ1）、2024年3月23日F1オーストラリアGP予選
「正直なところ、Q1を終えた段階で8番手、Q3に進出できるとは思っていませんでした。ウィリアムズを含めてた幾つかのチームがかなりペースを上げていたので」と角田裕毅は振り返る。
「ただ、各コーナーを上手く処理してラップタイムを改善する事でQ3に進む事が出来ました。本当に満足しています」
ジェッダ市街地コースでの敗戦以来、マシンバランスに焦点を当てた作業に取り組んできたRBチームは、ダウンフォースの発生効率を高めると共に、ドラッグの低減を目指して開発された新型リアウィングをアルバート・パークに持ち込んだ。
VCARB 01はオープニングセッションから高い競争力を発揮した。角田裕毅はFP1で5番手、FP2で10番手、そしてFP3で11番手タイムを残した。
角田裕毅は「チームにも心からの称賛を贈りたいです。週末を通して本当に一貫性のあるクルマを用意してくれました。FP1の段階からクルマにはかなり満足していました」と感謝の気持ちを口にした。
角田裕毅（RBフォーミュラ1）の22号車VCARB 01のリアウィング、2024年3月23日F1オーストラリアGP
開幕2戦では、予選で好位置を掴みながらもレースで後退する展開が続いた。オーストラリアでは、バーレーンとサウジアラビアで得た教訓を活かして今季初のポイントを獲得できるだろうか？
決勝レースの見通しについて問われた角田裕毅は「できる限りの事をするつもりです！」と再び笑い、「ただ、予選より厳しい戦いになるのは間違いないと思います」と続けた。
「今の僕らに必要なのは、ミスをしないこと、そしてクリーンなレースをするために集中することです。ここ2戦は本当にフラストレーションが溜まるレースでした」
「そこから一歩踏み出して全てをまとめ上げる事ができればポイントを獲得できるかもしれません」
「それに、特に去年がそうだったように、ここでは何が起きてもおかしくないので、全力を尽くすつもりです」
2024年F1オーストラリアGP予選ではマックス・フェルスタッペン（レッドブル）がカルロス・サインツ（フェラーリ）を退けポールポジションを獲得した。
2024年F1オーストラリアGP決勝レースは日本時間3月24日(日)13時にフォーメーションラップが開始され、1周5278mのアルバート・パーク・サーキットを58周する事でチャンピオンシップを争う。レースの模様はDAZNとフジテレビNEXTで生配信・生中継される。