トロロッソ・ホンダ大幅進化、昨季より高速化した2019年F1マシン…ただしウィリアムズを除く

アルバート・パーク・サーキットを走行するメルセデスとウィリアムズcopyright Pirelli & C. S.p.A.

レギュレーション変更によって2019年F1マシンの車両重量は増加し、複雑なエアロダイナミクスが制限された事でダウンフォースが減少したものの、シーズン最初の公式予選で今季マシンが昨年よりも速くなっている事が明らかとなった。ただし、ウィリアムズを除いて。。

タイヤやコンディションが昨年と完全に同じでない点に注意は必要だが、開幕オーストラリアGP予選では、9チームが全て0.5秒以上の改善を示した。だがその一方で、ウィリアムズのみが昨年よりも遅いラップタイムを刻んだ。今季マシン「FW42」は開発の遅延からプレシーズンテスト初日に間に合わず、貴重な走行時間を多くロスした。

開発を主導したテクニカル・ディレクターのパディー・ロウがメルボルン入りする事はなく、チームは「個人的な理由による休暇中」と発表。事実上の更迭とみられている。

一昨年2017年のウィリアムズは、フェリペ・マッサが予選7番手を獲得。この時のラップタイムは1分24秒433であった。昨年はランス・ストロールが24秒230で予選14番手。若干の改善を示したが、今年は予選19番手のジョージ・ラッセルの24秒360がチームとしてのベストタイムとなり、コンマ13秒遅くなった。

対照的にアルファロメオ、旧ザウバーF1チームが最も大きな改善を果たし、2.242秒ものタイム向上を示した。トロロッソ・ホンダがこれに続いて2.021秒。昨年、十分なマシン開発が叶わなかった2チームが、著しい進化を見せ付けた。

トップチームに関しては、小規模チームと比較して圧倒的に開発効率が高く伸びしろが少ないため、先の2チームと比べれば些細なステップアップに見えてしまうが、規約変更によって遅くなると予想されていた中でのメルセデスの0.678秒は実に印象的だ。

チーム ラップタイム変化
アルファロメオ -2.242秒
トロ・ロッソ -2.021秒
レーシングポイント -1.473秒
ハース -1.361秒
マクラーレン -1.293秒
メルセデス -0.678秒
フェラーリ -0.638秒
レッドブル -0.559秒
ルノー -0.521秒
ウィリアムズ +0.130秒

F1オーストラリアGP特集

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