緑のレッドブル? アストンマーチンAMR22が激変!F1スペイン大幅アップグレードで

アストンマーチンAMR22に乗り込むランス・ストロール、2022年5月7日F1マイアミGPCourtesy Of Aston Martin Lagonda Limited

第6戦スペインGPに持ち込まれたアストンマーチンF1チームの大規模アップグレードが明らかになった。AMR22に装着された新型サイドポッドは明らかにレッドブルとの類似性が認められる。さながら緑のRB18「グリーン・レッドブル」といった趣だ。

アストンマーチンはプレシーズンテストの段階から既に、シーズン途中で空力コンセプトを大幅に変更する可能性を仄めかしていたが、カタロニア・サーキットでの初日を前に公開されたAMR22は、目に見える程の大きな変化を遂げていた。

まず目に飛び込んでくるのはサイドポッドだ。ウイングのように大きく横に張り出したデザインは姿を消し、よりオーソドックスなフォルムへと変更された。そしてリアに向かって下がるように傾斜がつけられた。

サイドポッド上面には後部へと向かう途中で一部が下向きのラインを描き、冷却用のルーバーはサイドポッド上部からモノコック後部~エンジンカバーへと配置が変更され、フロアの前後センター部分にも改良の手が加えられた。

Courtesy Of Red Bull Content Pool

2022年月8日F1マイアミGP決勝を前にレッドブルRB18に乗り込むマックス・フェルスタッペン

アストンマーチンはグランドエフェクトカーが導入された今年、ポーパシングによってパフォーマンスが引き出せず、最も厳しいシーズンスタートを過ごしてきたチームの一つだ。

過去5戦、2台計10回の予選でQ3進出を果たしたのは僅か2回のみで、かき集めたポイントは僅か6点に留まり、コンストラクター・ランキング9位と、ウィリアムズを上回るのが精一杯といった状況だ。

ライバルチームのマシンとの類似性という点では、旧レーシングポイント時代の「ピンク・メルセデス」が記憶に新しい。

ローレンス・ストロールによるチーム買収を経てリブランドされたレーシングポイントの2020年型F1マシン「RP20」は、前年のチャンピオンマシンであるメルセデスW10と瓜二つで、一部から「ピンク・メルセデス」と揶揄された。

結局、ルノーからの正式な抗議を経て国際自動車連盟(FIA)はレーシングポイントに40万ユーロ(約5000万円)の罰金を科すとともに、コンストラクター選手権での15ポイントの剥奪を行う裁定を下した

F1スペインGPは、日本時間5月20日(金)21時からのフリー走行1で幕を開ける。

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