…買えたかも?フェルナンド・アロンソの2004年ルノーF1「R24」予想落札価格に遠く及ばず
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フェルナンド・アロンソ(Alpine)が2004年シーズンのF1世界選手権でステアリングを握ったルノー「R24」が、2日に行われたRMサザビーズのパリ・オークションで、予想を大きく下回る価格で落札された。
今回出品されたR24-07シャシーは、アロンソが2004年シーズンの最終3戦、すなわち中国、日本、ブラジルでレースを戦った実車だ。結果は各々4位、5位、4位と上位を獲得。アロンソとヤルノ・トゥルーリの活躍により、ルノーはコンストラクターズ選手権3位でシーズンを締め括った。
先代のR23Bとの最大の違いはエンジンだ。バンク角111度のV型10気筒エンジンに代わり、72度のV10を採用した事で、サイドポッドやエンジンカバーの形状はより立体的となり、車両後部の空力性能が飛躍的に向上した。またエンジン自体の剛性が高まった事でリアのメカニカルグリップも改善した。
当初、予想価格は35万~45万ユーロと見積もられていたが、エンジンがないなど完動品でない事が影響したか。25万8,125ユーロ、日本円にして約3,400万円で落札された。
公益財団法人 生命保険文化センターによると、日本における建売住宅の平均購入価格は3,495万円だというから、その意味ではマイホームを諦めれば決して買えない価格ではない(?)。
オークションには1996年のフェラーリF310 F1ショーカーも出品された。R24とは対照的に、こちらは予想落札価格の2倍以上となる21万6,000ユーロ(約2,850万円)で落札された。
エンジン、ギアボックスなしのレプリカだが、F310はミハエル・シューマッハがフェラーリで初めてレースを戦ったマシンだ。
最も高額で落札されたのは1985年のフェラーリ288GTOで346万4,375ユーロ、日本円にして約4億5700万円だった。288GTOはフェラーリ史上、2番目に「GTO」を冠したモデルで、272台生産されたうちの1台が出品された。