WECに並行参戦するフェルナンド・アロンソ、来季去就に言及「F1では全てが予測可能…悲しいことだ」
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マクラーレンのフェルナンド・アロンソが、来季以降もF1に留まるかどうかはかなり疑わしい状況となってきている。5月10日に開催されたF1スペインGPの木曜会見に出席したアロンソは、自身の去就について問われ、F1引退の可能性を否定しなかった。
アロンソは世界三大レース全制覇の夢を達成するため、先週末にベルギーのスパ・フランコルシャンで行われたWEC世界耐久選手権での6時間レースに参戦。WECデビュー戦をトップチェッカーで終えた後、母国スペインのカタロニア・サーキットに降り立った。
世界選手権での久方ぶりの勝利に歓喜したアロンソだが、F1での最後の勝利は2013年にまで遡る必要がある。表彰台争いを目標に掲げていたマクラーレンの低迷はホンダと別れた今季も変わらず、F1を2度制したスペインの英雄も御年36歳と、”引退”が囁かれる年となった。
「今僕は2つの世界選手権に同時参戦してる。マクラーレンの改善ぶりと今後の方向性には満足してるけど、F1の方はかなり厳しい。ここではあらゆる物事が予測できてしまうからね」とアロンソ。
「今週の土曜の予選結果、次のモナコで起こること、シルバーストンやカナダでのレースがどうなるのか、といった事が想像できてしまう。これは、僕の将来を考える上で考慮に入れる必要がある事柄だ。全てがこのような方向に進んでいるのはF1にとって悲しい事だよ」
アロンソとマクラーレンとの契約は複数年に及ぶものだとされているが、実際にはオプション付きの一年契約とみられており、アロンソが2018年シーズンをもってF1を去る事に関する契約上の問題はないものと考えられている。
チームは今週末のカタロニア・サーキットでのグランプリに、かなりユニークなフロントノーズを含む大規模なアップグレードを投入するが、アロンソはまだ今シーズン一度も予選Q3に進出しておらず、ドライバーズランキングでも6位に留まっている。