クビアト、最終戦にセンチメンタル「人生の壮大な章の終わりのような感じ」F1アブダビGP《preview》

ファンに手を振るトロロッソ・ホンダのダニール・クビアト、F1バルセロナ合同テストにてcopyright Red Bull Content Pool

トロロッソ・ホンダのダニール・クビアトが、2019年FIA F1世界選手権最終第21戦アブダビGPに先立って抱負を語った。クビアトが最後にアブダビGPで走ったのは2016年。フェラーリ製パワーユニットを積んだSTR11でヤス・マリーナに出走したもののリタイヤに終わっている。

最終戦は人生の壮大な章の終わりみたいな感じ

ダニール・クビアト

アブダビに戻ってこれて嬉しい。アブダビは2013年シーズンのGP3タイトルを決めた思い出の場所で、その翌年にトロロッソでF1デビューしたんだ。最高の瞬間だったし、本当にハッピーな日々だった。

最終戦では再び良いリザルトを手に入れられるチャンスがあるし、良い結果でシーズンを締め括りたいと思ってる。ヤス・マリーナはランオフエリアが広すぎるけど、レイアウトはかなり面白い。幾つものレーシングラインがあるから、最終セクターは本当にチャレンジングだし、走っていて楽しいコースなんだ。

照明の中でレース出来るってのも良いところだね。ナイトレースを楽しむことができる。それにオーバーテイクポイントも豊富だ。最終戦で良いレースが出来るように、限界までプッシュしてみるつもりだ。

この前のブラジルGPは、僕が望んでいた結果にはならなかったけど、チームとしては最高の結果だった。全力を尽くして戦っても、上手くいかない事だってある。シーズンの最終戦は毎年エキサイティングな展開になるけど、終わってしまう寂しさも少し感じる。人生における壮大な章の終わりのような感じがしちゃってね。

今週末のレースが終わると、少しばかりの休みが待っている。自宅に帰って、普段できないような個人的なアレコレを片付けなきゃならない。最初の数日間は、”普通に生活する事”について、学び直さなきゃね。数週間に渡って日常の暮らしを味わった後は、またレースの世界へ戻る。

毎年似たような感じなんだけど、何日かトレーニングを休んだとしても、慌ただしくしている方が性に合うんだろうね。トレーナーとボクシングをしたり、カートをしたりしちゃうんだ。完全に何もしない時間は作らない。一日中ソファに寝そべっているような生活をしていると怠け者になっちゃうからね。


トワイライトレースとなるアブダビGPの舞台は、1周5554m、全21コーナーを有するヤス・マリーナ・サーキット。ドライコンディションとなった昨年のグランプリでは、ルイス・ハミルトン(Mercedes)がポール・トゥ・ウイン。2位はセバスチャン・ベッテル、3位はマックス・フェルスタッペンという結果だった。

F1アブダビGPは、日本時間11月29日(金)18時からのフリー走行1で幕を開ける。

F1アブダビGP特集

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