角田裕毅、”ルーキー”最終戦「この立場での最後のレースを楽しみたい」

ジェッダ市街地コースのパドックを笑顔で歩くアルファタウリ・ホンダの角田裕毅、2021年12月3日F1サウジアラビアGPにてCourtesy Of Red Bull Content Pool

アルファタウリ・ホンダの角田裕毅が、2021年FIA-F1世界選手権第22戦アブダビGPに先立って前戦サウジアラビアGPを振り返りつつ、F1ルーキーとして挑むラストレースに向けて抱負を語った。

ヤス・マリーナ・サーキットは角田裕毅にとって思い出深い場所の一つだ。2021年のF1デビューに向け、昨年のF1ポストシーズン・アブダビ若手ドライバーテストでF1公式テストデビューを果たした。

アルファタウリ・ホンダの現行型「AT01」のステアリングを初めて握った角田裕毅は123周を走り込み、1分37秒557の5番手タイムを記録した。

この立場での最後のレースを楽しみたい

角田裕毅

僕自身のレースは思うようにいきませんでしたが、ジェッダ市街地コースでのサウジアラビアGPでは、誰もが予想していたようなエキサイティングなレースが展開されました。高速で、しかも壁が近くにあるあのコースを走るのは本当に楽しかったです。

ペースが良かっただけに、決勝では少し機を待ってベッテルにオーバーテイクを仕掛けるべきでした。これもルーキーイヤーに学ぶべき事の一つだと思いますが、全体的には自分のドライビングに満足しています。

アブダビでレースをした事はありませんが、昨年末のヤング・ドライバー・テストでヤス・マリーナ・サーキットをF1マシンでドライブしており、当時の事は今でもよく覚えています。既にF1マシンは経験済みでしたが、そのシーズン用の最新のマシンを走らせたのはあれが初めてで、特に最初にガレージから出た時は本当に興奮しました。

オーバーテイクを容易にするために、コースレイアウトにかなり大きな変更が加えられているため、その意味で今回は誰にとっても新しい学びが必要です。

第一印象では、より高速化され、より流れるようなレイアウトになったと感じています。タイヤの摩耗など、どのような影響があるのか興味深いところです。確かにコースは大きく変更されていますが、ここでの過去の経験を通しておおよその雰囲気は分かるような気がしています。

このチャンスを最大限に活かして少しでも多くのポイントを獲得したいと思っています。ルーキーとしてレースに出るのはこれが最後なので、この肩書での最後のレースを楽しみ、シーズンを最高の形で終えられるようにしたいと思います。


アブダビGPの戦いの舞台となるのはヤス・マリーナ・サーキット。本大会に向けてコース改修が行われ、全長は5,281mへと273m短くなった。第1・3シケインは各々ヘアピンに変更され、ラップの終盤、ヤス・マリーナ・ホテルの周りの4つのタイトコーナー(ターン17~20)にも手が加えられた。

昨年大会ではレッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンが堂々のポール・トゥ・ウインを飾り、2位にバルテリ・ボッタス、3位にルイス・ハミルトンと、その後方にメルセデス勢が続いた。

フェルスタッペンとハミルトンは同一ポイントで最終戦へと向かい、2021年シーズンのドライバーズチャンピオンシップにおける最終決戦に挑む。タイトルランナー達が同一ポイントで最終戦を迎えるのは47年ぶり

F1アブダビGPは、日本時間12月10日(金)18時30分からのフリー走行1で幕を開ける。

F1アブダビGP特集

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