マクラーレンMCL35M、F1アブダビGPで一戦限りのスペシャルカラー
Published:
マクラーレン・レーシングのダニエル・リカルドとランド・ノリスは、ヤス・マリーナ・サーキットで開催される2021年FIA-F1世界選手権第22戦アブダビGPでスペシャルカラーのMCL35Mをドライブする。
これはチームのスポンサーを務めるブリティッシュ・アメリカン・タバコ(BAT)の電子たばこ「Vuse(ビューズ)」が主催する「Driven By Change」キャンペーンの一環としてデザインされたものだ。
Driven by Changeは25歳以上の新進気鋭のクリエイターを支援する事を目的に行われたキャンペーンで、アラブ首長国連邦を拠点とする女性アーティスト「Rabab Tantawy」がその栄誉を手にした。中東の女性アーティストがF1マシンのカラーリングを手掛けたのは今回が初。
Tantawyは独学でアートの道に入り、これまでにヌビア人像をモチーフとして「共生」と「世界はひとつ」という2つのテーマを探求してきた。MCL35Mのデザインにあたっては、自動車メディアデザイナーのDavide Virdisの協力を得た。
Rabab Tantawyは「このような機会を与えられるとは想像だにしていませんでした。レース好きの家系に生まれた私にとって、自分のオリジナル作品をサーキットで目にする事は本当に栄誉な事です」との談話を発表した。
チーム代表を務めるアドレアス・ザイドルは「照明に照らされたコース上でこのカラーリングを見るのが待ちきれない。レースが楽しみだ」と語った。
「長いシーズンを経て我々は最終の地、アブダビへと向かう。全力を尽くす覚悟だ」
「我々は今年、上位との差を更に縮めることを目標にシーズンを戦い、それを達成するなど、誇りに思える進歩を果たしたが、まだ仕事は終わっていない」
「残りはあと1グランプリ。パフォーマンスを最大限に発揮して大量ポイントを獲得するチャンスが残されている」
英国ウォーキングのチームは最終戦を前に計269ポイントを獲得。コンストラクターズランキング4位につけているが、3位スクーデリア・フェラーリとの差は38.5ポイントと、逆転の可能性は限りなく低い。
アブダビGPの戦いの舞台となるのはヤス・マリーナ・サーキット。本大会に向けてコース改修が行われ、全長は5,281mへと273m短くなった。第1・3シケインは各々ヘアピンに変更され、ラップの終盤、ヤス・マリーナ・ホテルの周りの4つのタイトコーナー(ターン17~20)にも手が加えられた。
昨年大会ではレッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンが堂々のポール・トゥ・ウインを飾り、2位にバルテリ・ボッタス、3位にルイス・ハミルトンと、その後方にメルセデス勢が続いた。
フェルスタッペンとハミルトンは同一ポイントで最終戦へと向かい、2021年シーズンのドライバーズチャンピオンシップにおける最終決戦に挑む。タイトルランナー達が同一ポイントで最終戦を迎えるのは47年ぶり。
F1アブダビGPは、日本時間12月10日(金)18時30分からのフリー走行1で幕を開ける。