ホンダF1、遂に今季最終戦「トロロッソとの一年で多くの事を学んだ」と田辺TD
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ホンダF1の現場統括責任者を務める田辺豊治テクニカル・ディレクターが、2018シーズンのFIA F1世界選手権の最終戦、第21戦アブダビGPに先立って抱負を語った。ホンダは前戦ブラジルGPに引き続き、来季仕様のパイロット版エンジン”スペック3″を投入する。
スクーデリア・トロロッソはルノーエンジンを搭載していた昨年のヤス・マリーナ・サーキットでのレースで、ピエール・ガスリーが16位、ブレンドン・ハートレーが15位でチェッカーを受けシーズンを締め括った。
今年エンジンパートナーをホンダへとスイッチしたトロロッソは、現在コンストラクターズ選手権で33ポイントを獲得。アルファロメオ・ザウバーに9ポイントのリードを許す9位に甘んじている。
逆転のためにはガスリーかハートレーのいずれかが5位入賞を果たすか、二人で7位と8位のダブル入賞を果たす等の高いハードルをクリアする必要があり、厳しい状況に追い込まれている。
仮にガスリーが5位でフィニッシュして10点を加算すると、シャルル・ルクレールとロマン・グロージャンを抜き、ドライバーズランキングで13位に浮上。ハートレーが5位入賞を果たした場合、ガスリーに次ぐランキング16位でシーズンを終える事になる。
トロロッソとの一年で多くの事を学んだ
田辺 豊治ホンダF1現場責任者
遂にトロ・ロッソとのパートナーシップ初年度の最後のレースにして、チーム結成から21回目のグランプリがやってきました。このチームと共に働くことで、我々は年間を通じて本当に多くの事を学んできました。シーズン最終戦ではその経験を良い形で活かしたいと考えています。
ヤス・マリーナ・サーキットの大きな特徴は1.2kmにも達する非常に長いストレートと、レースが夕方の早い時間帯から夜にかけて行われるトワイライトだという点にあります。ここでオーバーテイクするのは容易ではありません。
我々トロロッソ・ホンダは、今シーズンの第2戦バーレーンGPで素晴らしい結果を残す事が出来ました。おなじ中東で開催されるアブダビGPで再び良いリザルトを得て、シーズンを締め括れれば嬉しいですね。
アブダビグランプリの戦いの舞台となるのは、1周5,554m、全21コーナーを有するヤス・マリーナ・サーキット。ドライコンディションとなった昨年のレースでは、メルセデスAMGのバルテリ・ボッタスが優勝。2位にルイス・ハミルトン、3位にフェラーリのセバスチャン・ベッテルという結果だった。
F1アブダビGPは日本時間2018年11月23日(金)18時からのフリー走行1で幕を開ける。