ホンダ、最後のF1予選で通算90回目のポール「タイトルを目指して悔いのないレースで締め括りたい」と田辺TD

2021年12月11日のF1アブダビGP予選を終えてP1ボードの前にレッドブル・ホンダRB16Bを停めるマックス・フェルスタッペン、ヤス・マリーナ・サーキットにてCourtesy Of Red Bull Content Pool

1ラップでの最速はメルセデス…そんな見方が広がる中、ホンダF1パワーユニット勢は12月11日(土)のF1アブダビGP予選でレッドブルのマックス・フェルスタッペンがタイトル争いのライバル、ルイス・ハミルトンを0.371秒引き離す衝撃の走りで今季10回目のポールポジションを獲得した。

2021年F1アブダビGP予選結果
Pos Driver Team Q1 Q2 Q3
1 マックス・フェルスタッペン レッドブル・ホンダ 1:23.322 1:22.800 1:22.109
4 セルジオ・ペレス レッドブル・ホンダ 1:23.350 1:23.135 1:22.947
8 角田裕毅 アルファタウリ・ホンダ 1:23.428 1:23.404 1:23.220
12 ピエール・ガスリー アルファタウリ・ホンダ 1:23.489 1:24.043

Courtesy Of Red Bull Content Pool

シーズン10度目のポールポジションを獲得してガッツポーズを決めるレッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペン、ヤス・マリーナ・サーキットで行われた2021年12月11日のF1アブダビGPにて

自らのラップを犠牲にして2本のバックストレートでチームメイトを牽引したセルジオ・ペレスは4番手、角田裕毅はルーキーとして臨んだ最後の予選で初めて僚友を下して8番手を手にした。ピエール・ガスリーはトラフィックの影響で十分にブレーキ温度が上げられなかった事もありQ2敗退の12番手と、惜しくも全車Q3とはならなかった。

2015年からの7年間、140戦に渡ったホンダ第4期F1活動も12日(日)のヤス・マリーナ・サーキットでの58周を以て終了する。目指すは勝利、見据えるはチャンピオン、ただそれだけだ。

田辺豊治テクニカル・ディレクターは「ホンダF1最後の予選となったアブダビGPは、レッドブル・ホンダのフェルスタッペン選手が今季10回目のポールポジションを獲得してくれました。素晴らしい結果です」と1日を振り返った。

「フェルスタッペン選手が良いパフォーマンスを発揮した事はもちろんですが、4番手となったチームメートのペレス選手が彼に上手くトウを与えてチームプレーに徹した事も大きかったです」

「スクーデリア・アルファタウリ・ホンダの角田選手については、Q3の1回目の計測でコースから出たためにタイムが抹消された事は残念でしたが、過去7戦で6回目のQ3進出を決めてくれました。今週末はこれまでのシーズンに比べても、安定感、パフォーマンスともに一段と向上が見られ、成長を感じさせてくれています」

「角田選手は予選トップ10の中でメルセデスの2台と共にミディアムタイヤでレースをスタートしますので、そのアドバンテージを活かしてもらえればと思います」

Courtesy Of Red Bull Content Pool

2021年12月11日のF1アブダビGP予選でヤス・マリーナ・サーキットを走行するアルファタウリ・ホンダの角田裕毅

「ガスリー選手は2セットのミディアムタイヤを使ってQ2突破を狙いましたが、トラフィックの影響もあり、ラップを上手くまとめ上げる事ができず12番手に終わりました」

「2台にはレースでも速さと安定感を発揮してもらって、結果に結び付けて欲しいと思っています」

「今日は明日に向けて良い結果を得る事ができましたが、チャンピオン獲得のためには明日のレースをライバルの前でフィニッシュしなければなりません」

「ミディアムタイヤでスタートするメルセデスの2台に対し、レッドブルの2台はソフトタイヤとなりますので、各々戦略が分かれる事になります」

「パワーユニット側としても、様々に変化する戦況とそれに合わせたチームの戦略に対し、柔軟にかつ迅速に対応できるよう更に準備を進めていきます」

「我々にとって最後のレースとなります。チャンピオンを獲得を目指して全力を尽くし、悔いの残らないレースで締め括りたいと思っています」


ポールポジションはマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)。2番手はルイス・ハミルトン(メルセデス)。3番手はランド・ノリス(マクラーレン)という結果となった。

2021年シーズンのF1フィナーレを飾る最終第22戦アブダビグランプリの決勝レースは、日本時間12月12日(日)22時にスタート。1周5,281mのヤス・マリーナ・サーキットを58周する事でチャンピオンシップを争う。

F1アブダビGP特集

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