”オールラウンダー”を目指して「やり過ぎた」とダニエル・リカルド、AT04アプグレ試行錯誤

ガレージ内でクルマに乗り込み笑顔を見せるダニエル・リカルド(アルファタウリ)、2023年11月24日(金) F1アブダビGP(ヤス・マリーナ・サーキット)​​

ダニエル・リカルド(アルファタウリ)は「オールラウンダーな感じのベストなパッケージ」へと仕上げるべく、FP2に向けてセットアップを変更したところ「やり過ぎた」可能性があったとして、2日目に向けてロールバックし、再度、調整していく考えを示した。

リカルドは20台のうちの半分が若手ドライバーのドライブとなったFP1で最速ジョージ・ラッセル(メルセデス)から0.361遅れの3番手を刻むと、赤旗が振られる前のFP2の序盤にミディアムタイヤで2番手をマークした。

カルロス・サインツ(フェラーリ)とニコ・ヒュルケンベルグ(ハース)のクラッシュに伴う2度の中断を経て、最終的にはソフトタイヤのアタックでトップから0.658秒遅れの12番手に終わったが、特に心配してはいないという。

「堅実な1日になったと思う。勢力図を読むという点で今夜は確かに難しいセッションだったよね。誰も完璧なプログラムをこなせなかっただろうし、間違いなく妥協しなきゃならない部分が出てくると思うけど、それはみんな同じ話だと思う」とリカルドは語る。

「僕らに関して言えば、明日に向けてもっとパフォーマンスを引き出していけるのは間違いないと思ってる。だから12番手という結果についてはあまり心配しちゃいないんだ」

「それに序盤はミディアムタイヤで2番手で、まずまずの感じだったしね。明日、2番手になれるとは言わないよ!でも間違いなく、トップ10に足るクルマに仕上げられるはずだ」

「カルロス(サインツ)のクラッシュは大きかったね。なんだか変な感じだったけど、無事で良かったよ。それに、あの後はハルク(ヒュルケンベルグ)も少しやっちゃってたし、今日は誰もが少し後手に回った感じだけど、何も問題がなくて良かった」

Courtesy Of Red Bull Content Pool

2人並んでヤス・マリーナ・サーキットのパドックを歩くアルファタウリのダニエル・リカルドと角田裕毅、2023年11月24日(金) F1アブダビGP

走行時間が限られる中、AT04に投入された新型フロアの成果は確認できたのだろうか?

「今朝は確かに幾つかポジティブな部分があった。いや、FP1は今朝じゃなくて午後か!あのセッションは堅実だったと思う。それに、すぐにアップグレードの効果を感じる事ができた」とリカルドは説明する。

「だからオールラウンダーな感じのベストなパッケージに仕上げられるよう、FP2に向けて幾つか変更を加えたんだ」

「でも多分、幾つかのエリアでやり過ぎたんだろうね。だから明日に向けて少しばかり戻して微調整を続けていくつもりだ。でも、全体的にはまぁまぁの一日だったと言えると思う」

角田裕毅:アプグレ手応えも「かなり難しい」


初日FP2をトップで締め括ったのはシャルル・ルクレール(フェラーリ)。2番手ランド・ノリス(マクラーレン)を0.043秒差で退けた。3番手には0.173秒遅れでマックス・フェルスタッペン(レッドブル)が続く結果となった。

3回目のフリー走行は日本時間11月25日(土)19時30分から、公式予選は同23時から1時間に渡ってヤス・マリーナ・サーキットで開催される。セッションの模様はDAZNフジテレビNEXTで生配信・生中継される。

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