ル・マン24決勝《13h》途中経過：トヨタ1-3、全滅のアルピーヌとロッシを含む8台がリタイヤ

Published：2024/6/16 13:06 Updated：2024/6/17 00:34

2024年FIA世界耐久選手権（WEC）第4戦、第92回ル・マン24時間レースが折り返しを過ぎた13時間目を迎え、雨による2回目のセーフティーカー（SC）導入ラップの中、トヨタ8号車が首位を走行。7号車が3番手を走行する。

6時間経過時点まではフェラーリが優勢で、これにポルシェが続く展開であったが、レースの4分の1を過ぎたところで雨が到来。その後、リードを築いてきたロバート・クビサがドライブする83号車フェラーリ499Pが7時間目、ミュルサンヌ・ストレートで15号車BMWの側方に衝突した。

接触によりスピンを喫し、フロントからバリアに激突した15号車（ドリス・ファントール、ラファエル・マルチェッロ、マルコ・ヴィットマン）はリタイアを余儀なくされ、車両の回収のために90分以上に渡る1回目のSCが導入された。

衝突の責任はクビサにあるとしてスチュワードは、83号車に30秒のストップ＆ゴーペナルティを科した。

これにより、着実にポジションを上げてきた平川亮がドライブする8号車トヨタGR010ハイブリッドが首位に浮上。9時間目以降は6号車ポルシェと激しいトップ争いを繰り広げており、スローゾーンでの速度違反でドライブスルーペナルティを科され一時、後退しながらも、7号車トヨタが3番手につけている。

アルピーヌ勢は夜を迎える前に2台共が相次いでリタイヤした。35号車A424 LMDh（ポール・ルー・シャタン、フェルディナント・ハプスブルク、シャルル・ミレッシ）は5時間目にリアから白煙を吐き、その約40分後には姉妹車の36号車（ニコラス・ラピエール、ミック・シューマッハ、マシュー・バキシビエール）もエンジントラブルに見舞われ脱落した。

LMP2首位を争うクール・レーシングの37号車は9時間目、ドライバー交代直後の宮田莉朋がハーフスピンを喫したが、トップを周回していたベクター・スポーツの10号車がスローゾーン違反でドライブスルーペナルティを科され、13時間経過時点で4番手を走行。183号車AFコルセがリードする。

MotoGPのレジェンド、ヴァレンティーノ・ロッシ擁する46号車BMW M4は、92号車ポルシェ911とLMGT3クラス首位を争っていたが、アハマド・アル・ハーティがダンロップ・シケイン出口でクラッシュ。10時間目にリタイアした。95号車マクラーレン720S（濱口弘、ニコラ・ピーノ、佐藤万璃音）はトップと同一周回の3番手につけている。

雨脚が強まり、ジャック・エイトケンがドライブする311号車キャデラックがテアトル・ルージュでスピンを喫した後に導入されたSCラップは1時間以上に渡り今も続いている。

ル・マン24テレビ放送、オンボード映像