2024年F1プレシーズンテスト《2日目》総合結果:フェラーリ、レッドブルを0.7秒リード…マクラーレンは信頼性不足で走行制限
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2024年のF1プレシーズンテスト2日目のセッションが2月22日(木)に行われ、カルロス・サインツ(フェラーリ)が”ゴールデンアワー”を前にC4コンパウンドで1分29秒921を記録。本テストのベンチマークを塗り替えた。
僚友シャルル・ルクレールも午前にトップタイムを刻んだ。サインツが担当したフル燃料からのレース・シミュレーションも良好で、C2コンパウンドでのスティントはデグラデーションも殆どなく、フェラーリ「SF-24」はセルジオ・ペレス駆るレッドブル「RB20」と張り合うペースを刻んだ。
レッドブルは当初、午後にマックス・フェルスタッペンを起用する計画であったが、排水溝の不具合による急なスケジュール変更を経て、終日に渡ってセルジオ・ペレスが作業を担当する事となった。
トラブルは午前のセッション終盤に発生した。ターン11脇の排水溝の蓋が外れてシャルル・ルクレール(フェラーリ)とルイス・ハミルトン(メルセデス)が巻き込まれ、前者はフロアを破損。本テスト初の赤旗が振られ、グラインダーや溶接機を使っての作業が行われるも90分を残して早期終了となり、代わりに午後が1時間拡大の5時間に変更された。
🚨 Session will not be resumed 🚨
Due to track repairs, the AM session ends after three hours
We take an early lunch break now, and the PM session will begin one hour earlier at 1400 local time#F1Testing #F1 pic.twitter.com/OoiO1RUeGF
— Formula 1 (@F1) February 22, 2024
前日に印象的な速さを見せたレッドブルだが、2日目は開始早々にブレーキのオーバーヒートに見舞われ走行時間をロス。午前は走行僅か20周に留まり、午後の序盤にもコース上で突如失速してガレージに戻る場面があった。
それでも来週末の決勝を見据えた57周のレースシミュレーションを誰よりも早く完了させ、トータル127周を走り込むと共に、サインツより1段硬めのC4でコンマ75秒落ちの2番手タイムを刻んだ。
ビザ・キャッシュアップRBは角田裕毅が前日に続いて午前を担当し、全車最多となる計40周を走破。午後に作業を引き継いだダニエル・リカルドは88周を重ね、C4コンパウンドで5番手タイムを記録した。C3でのロングランペースは印象的だった。
Pos | Driver | Team | Time | Gap | Laps | Tyre |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | サインツ | フェラーリ | 1:29.921 | 0.000 | 84 | C4 |
2 | ペレス | レッドブル | 1:30.679 | 0.758 | 129 | C3 |
3 | ハミルトン | メルセデス | 1:31.066 | 1.145 | 123 | C3 |
4 | ノリス | マクラーレン | 1:31.256 | 1.335 | 52 | C3 |
5 | リカルド | RB ホンダRBPT | 1:31.361 | 1.440 | 88 | C4 |
6 | ルクレール | フェラーリ | 1:31.750 | 1.829 | 54 | C3 |
7 | ストロール | アストンマーチン | 1:32.029 | 2.108 | 96 | C3 |
8 | オコン | アルピーヌ | 1:32.061 | 2.140 | 78 | C3 |
9 | ボッタス | ザウバー | 1:32.227 | 2.306 | 97 | C3 |
10 | ピアストリ | マクラーレン | 1:32.328 | 2.407 | 35 | C3 |
11 | サージェント | ウィリアムズ | 1:32.578 | 2.657 | 117 | C4 |
12 | アロンソ | アストンマーチン | 1:33.053 | 3.132 | 31 | C3 |
13 | 周冠宇 | ザウバー | 1:33.715 | 3.794 | 38 | C3 |
14 | ガスリー | アルピーヌ | 1:33.804 | 3.883 | 33 | C3 |
15 | マグヌッセン | ハース | 1:36.611 | 6.690 | 93 | C3 |
16 | ヒュルケンベルグ | ハース | 1:37.509 | 7.588 | 31 | C3 |
17 | 角田裕毅 | RB ホンダRBPT | 1:38.074 | 8.153 | 40 | C2 |
ハミルトンは、初日に作業を担当したジョージ・ラッセルをして「去年のクルマよりドライブし易い」というW15に初めて乗り込み、トータル123周を計上。大部分を通してタイムシート上で目立たない位置を維持していたが、最終盤にトップから1.1秒落ちの3番手を記録した。
マクラーレンはランド・ノリスがハミルトンに0.19秒差の4番手をマークするも、燃料システムのトラブルに見舞われマイレージは52周と振るわず、午前にMCL38をドライブしたオスカー・ピアストリと合わせても87周と、唯一3桁に届かなかった。
燃料ポンプとドライブシャフトの相次ぐトラブルにより誰よりも厳しい初日を強いられたウィリアムズは、ローガン・サージェントが終日に渡ってFW46に乗り込み117周を走って11番手を記録。順調な1日を過ごした。
最終3日目のセッションも日本時間20時から25時まで行われる。DAZNとフジテレビNEXTが完全ライブ配信・生中継する。