フェルナンド・アロンソに”無意味”な懲罰、F1中国スプリントでのサインツとの接触を巡り
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F1中国GPのスチュワードは2024年4月20日(土)のスプリントレースを経て、フェルナンド・アロンソ(アストンマーチン)に10秒のタイムペナルティを科すと共に、3点のペナルティポイントを科す決定を下した。過去12ヶ月間の累計は6点に達した。
ヴィタントニオ・リウッツィら4名の競技審判団はレース後、5位フィニッシュしたカルロス・サインツ(フェラーリ)とリタイヤに終わったアロンソを召喚。ターン7でのインシデントに関して聴聞会を設けた。
アロンソは終始トップ3を争う上位を走行していたが、16周目にサインツの強襲を受け、ラップを通して順位を入れ替える肉弾戦を展開。その最中に右フロントタイヤがパンクし、18周目にクルマをガレージに入れた。
スチュワードは両ドライバーからの聴取並びに、各種データ、映像、オンボードを確認の上、アロンソが接触事故の原因と結論付けた。
異例だが、理由については説明していない。この決定は現地15時から始まる予選開始30分を切って、ようやく発表された。
当然のことながら、ペナルティポイントは別として、リタイヤした者にタイムペナルティを科すことは、リザルトに全く影響を及ぼさない無意味な決定だ。
しかしながらスチュワードは、これが現在のレギュレーションに則り、取れる唯一の決定だと指摘し、「クルマがリタイアした場合、科される可能性のあるペナルティやその結果に関するレギュレーションの文言がやや不明瞭」であるとして、国際自動車連盟(FIA)に対して規定の修正を検討するよう要請した。