ルノーのF1マシンに搭載されたSダクト
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Sダクト

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Sダクトとは、フロントノーズ下面の気流を上面に誘導し排出するための機構のこと。ノーズの内部に、上面と下面とをつなぐように”S字”形状の空気を運ぶ管が設置されている。この形状からSダクトと呼ばれる。

Sダクトの効果・目的

マシン前方から流れる空気はノーズ上面に弾かれる

理想的には、前方からの空気がノーズ上面に沿うように流れてほしいのだが、ノーズの上面は大きな傾斜がついているため、前方から流れてくる空気を弾いてしまう。そこで、Sダクトを利用してノーズ上面に沿う極めて強い空気の流れを作り出すことで、弾かれそうになる空気をノーズ表面に引き込むのだ。

Sダクトを流れる空気の流れ

以上がSダクトの主たる効果であるが、Sダクトを流れる空気をノーズ内部に格納されている電子部品等の冷却に利用するチームもある。

このエアロパーツは2008年にフェラーリが初めて採用したと言われている。2012年にザウバーが採用して以降、Sダクトはポピュラーな空気システムとなっており、年々各チームが独自の改良を重ねている。