ウィリアムズ、相次ぐ二つの異なるトラブルで僅か61周も「ネガばかりじゃない」とサージェント / F1テスト2024《初日》

赤色のフロービズが塗られたウィリアムズ「FW46」をドライブするアレックス・アルボン、2024年2月21日F1プレシーズンテスト初日バーレーン・インターナショナル・サーキットCourtesy Of Williams

午前にアレックス・アルボン、午後にローガン・サージェントを起用したものの、FW46が相次ぐ2つのトラブルに見舞われた事でウィリアムズは、2月21日(水)の2024年F1プレシーズンテスト初日に大きく走行時間を失った。

通常、レギュレーションの大幅変更からシーズンを経る毎に開幕前テストでのトラブルは減っていく傾向にある。実際、ウィリアムズ以外のチームは深刻な問題を抱えることなく概ね順調にプログラムを消化した。

Courtesy Of Williams

ウィリアムズ「FW46」をドライブするアレックス・アルボン、2024年2月21日F1プレシーズンテスト初日バーレーン・インターナショナル・サーキット

この日、ウィリアムズの二人が走行したのはトータル僅か61周に過ぎなかった。これは最多を記録したハースの半分以下で、次に低いマイレージに留まったRBと比べても53周もの差がついた。

午前のセッションの残り22分という終盤にコース上でストップしたアルボンは「燃料ポンプにトラブルが出てしまい、その結果としてクルマがセーフティーモードに入ったんだ」と説明した。

ランチブレイクを通してチームは問題を修復したが、午後には別のトラブルがサージェントを襲った。車両パフォーマンス部門を率いるデイブ・ロブソンはドライブシャフトに不具合が発生した事を認めて「両セッションを早々に終える事になった」と語った。

バーレーンでの開幕戦までに許されたテスト時間は合計24時間余り。初日のつまずきはウィリアムズにとって全く理想的とは言えない事態だが、サージェントは「ネガティブなことばかりじゃなかった」と振り返る。

「クルマの方向性は僕らが必要としていたものになっているし、バランスの問題を含めて微調整が必要な部分も幾つかあるけど、それでも僕らが昨年抱えていた大きな問題の多くは取り除かれている」

走行時間が削られながらもロブソンは、FW46の基本的な特性を理解し、シミュレーションと相関させるための作業は完了できたと述べ、アルボンも「まずまずの初日だった」としてチームメイトに同意した。

「外が暑く、風も強かったから、走るには必ずしも良いコンディションとは言えなかったけど、全体的には比較的スムーズな1日だった」

「これまでに抱えていた幾つかの問題は間違いなく修正された。でも、その結果として今はバランスのトレードオフと格闘しているところだ」

「3日間のテストは決して十分な時間とは思えないえど、僕らは既に前進している」

先代の「FW45」はストレートで優れたパフォーマンスを発揮する一方、ダウンフォースが足らずにコーナリング性能でライバルに遅れを取った。そこでウィリアムズは2024年スペックにおいて、広範なサーキットで活躍できるオールラウンダーを目指した。

FW46のポテンシャルについてアルボンは「今は昨年のクルマとどれだけ違うかを理解しようとしているところだから、今年のクルマがどんなものかを語るのはまだ早い」と語った。

バーレーンテストの2日目は22日(木)日本時間16時より始まり、1時間のランチブレイクを挟んで25時まで行われる。セッションはDAZNフジテレビNEXTが完全ライブ配信・生中継する。

この記事をシェアする

関連記事

モバイルバージョンを終了