F1メキシコGP:角田裕毅とピアストリの接触が不問とされた理由
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角田裕毅(アルファタウリ)が8位入賞を逃す要因となったオスカー・ピアストリ(マクラーレン)との接触について、1985年のインディ500ウィナー、ダニー・サリバンを含むF1メキシコGPのスチュワードはお咎めなしとする裁定を下した。
ケビン・マグヌッセン(ハース)のクラッシュに伴う赤旗を経てレースが再開されると、2人は何周にも渡って激しい7位争いを繰り広げた。角田裕毅は残り23周のターン1でアウト側から仕掛けたものの、右リアがピアストリと接触。スピンを喫してフィールド後方に転落した。
LAP 49/51
A ding-dong battle between Piastri and Tsunoda results in contact at Turn 1 💥
Tsunoda spins off and tumbles from P8 to P16 #F1 #MexicoGP pic.twitter.com/YktFJ1vRwl
— Formula 1 (@F1) October 29, 2023
一件の調査はタイミング、ポジショニング、マーシャリングの各データ、映像、テレメトリー、チーム無線、オンボード映像の確認によって行われた。スチュワードは「完全に、または圧倒的に責任があるドライバーはいない」との判断を下した。
スチュワードは接触へと至った状況について次のように指摘した。
「22号車(角田裕毅)はアウト側から追い抜きを狙った。22号車がコーナーに入った際、81号車(ピアストリ)はコース中央にいて、同じタイミングでコーナーに入った」
「81号車は22号車と同じようにできるだけ遅くブレーキをかけようとした。クルマはエイペックスの手前で衝突した。残念ながら22号車はコースからスピンオフした」
「スチュワードは、完全に、または圧倒的に責任があるドライバーはいないと判断した」
また、この直前にターン2で発生した接触についても調査が行われたが、こちらも不問とされた。
スチュワードは「ターン1を経て両車はポジションを争っていた。22号車がターン3の入口に向かって進む中、81号車はターン2のエイペックスで前方にいたが、出口で僅かに左に移動し、軽微な衝突が発生した。スチュワードは、完全に、または圧倒的に責任があるドライバーはいないと判断した」
接触を経てピアストリは8位入賞を飾り、角田裕毅はポイント圏外12位に終わった。