ダニール・クビアトがトロロッソ・ホンダでのF1復帰のチャンスをモノにした理由とは?
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ダニール・クビアトがトロロッソ・ホンダでのF1復帰のチャンスをモノにした理由とは? レッドブル系チームの人事を監督するモータースポーツ・アドバイザーのヘルムート・マルコは、その理由を「人としての成長」という表現で説明する。
スクーデリア・トロロッソとレッドブルの間を行ったり来たりという不遇のキャリアを過ごしたクビアトは、昨年のアメリカGPを最後にシートを喪失。今年、スクーデリア・フェラーリの開発ドライバーを務めていたが、母国ロシアでのグランプリ2日目。来シーズンのトロロッソ・ホンダとの契約が発表された。
マルコによれば、クビアトは契約解消後もレッドブルと頻繁に連絡を取り合っており、ダニエル・リカルドがレッドブルを離れる兆候を見せ始めた段階で、既にその情報を受け取っていたのだという。F1ワールドチャンピオンを目指すリカルドは、キャリアの大半を過ごしたレッドブルを去り、来季ルノー・スポールへと移籍する事を8月初旬に発表した。
「ダニールは以前とは違う。一人の人間として大きく成長したんだ」とマルコ。「レッドブルを離れた後、彼は別のチームで仕事をする事となった。その結果、物事がどういう形で機能しているのかを理解したのだ。そしてF1のシートを得る事が如何に難しいかを知る事となった」
「我々はこれまでずっと、彼が極めて速いドライバーだと考えていた。だからこそ3度目のチャンスを与える事にした。以前はメンタル面に問題があったが今はもう解決していると思うし、以前よりも成熟したドライバーになっていると感じている。きっと素晴らしいレースを見せてくれるはずだ」