フェルスタッペン、ウイルス感染を過小評価…未だ体調不完全
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マックス・フェルスタッペン(レッドブル)は第2戦サウジアラビアGP前に抱えた体調不良について「肺が欠けているような感じだった」と述べ、ウイルス感染症の影響により「身体的に制限」されていたと明かした。未だコンディションは万全ではないようだ。
フェルスタッペンはサウジでの週末を前に、胃の不調を理由として木曜のメディアデーを欠席すると発表した。それでも初日には現地入りし、週末全てのセッションに参加。決勝レースでは15番グリッドからの逆転2位フィニッシュを飾った。
第3戦オーストラリアGPの開幕を翌日に控えてフェルスタッペンは「家では本当に体調が悪く、兎に角、歩き回ることもできないし、肺が欠けているような感じだったんだ」と振り返り、現地入りに際して自身の体調を過小評価していたと説明した。
「完治したと思って週末に臨んだんだけど、FP1でクルマに乗り込んだら、たった1回のパフォーマンスラップでさえ、呼吸を整えるのに2周を必要とするような状況だった」
「通常、病気になっても2、3日も経てば問題なくトレーニングができるようになるんだけどね」
「週末を通して影響があったのは確かだね。あれは嫌だった。身体的に制限されているように感じたのはあれが初めてだったと思う。クルマに乗っている時は本当にイライラした」
「ジェッダでは何とかやり過ごせたと思う。あそこは概してかなりキツいコースで、体調が悪いと本当に厳しいんだ」
「でも、こういう事は残念ながら起こるものだし、ウイルスに感染することもある。残りのシーズンでは何も問題ないといいんだけどね」
フェルスタッペンは「かなり良くなってきた」と認める一方、次のアゼルバイジャンGPまでの長い休みを利用して完全回復に努めるつもりだと述べ、未だ万全のコンディションにない事をうかがわせた。
「2週間ほど前までは(休みを)楽しみにはしていなかったんだけど、体調を崩して以来、特にこの前のレースは本当に苦しかったから、この後の3週間は兎に角、体力を完全に戻してトレーニングをフルにこなしていく事になる。そういう意味では、今となっては(休みは)いい事かもね」
カレンダーにこれほど大きな空白期間が生まれたのは、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)を巡る諸状況により中国GPが中止されたためだった。
フェルスタッペンは、もし体調に問題がなければ、休みなど要らず「レースを続けたいと思っただろうね」と付け加え、隣りに座っていたフェルナンド・アロンソ(アストンマーチン)も「レースを続ける方がいいな」と同意した。
F1オーストラリアGPは日本時間3月31日(金)10時30分からのフリー走行1で幕を開ける。予選と決勝を含めた全セッションはDAZNとフジテレビNEXTで生配信・生中継される。