フェルスタッペン、ホンダのエンジン開発に協調「日本語を学ばなきゃならない」

ドライバーズパレードでファンの声援に応えるレッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンcopyright Honda

レッドブル・レーシングのマックス・フェルスタッペンは、新体制で挑んだ2019シーズンの2レースを終えて、的確なフィードバックを与えるために「日本語を学ぶ必要がある」と冗談(?)を飛ばすほど、ホンダとの関係性と仕事、そしてパワーユニットに対して高い満足感を示している。

「これまでのところ、ホンダのパワーユニットに本当に満足している」とフェルスタッペン。第3戦中国GPを前に、ホンダとの進捗を振り返った。「ドライバビリティは素晴らしいし、PUに関連するあらゆる部分が非常にスムーズだ。ホンダとの協業は、これまでのところ素晴らしい」

「問題が発生してもあっという間に解決出来る。シーズン中において、これはとても重要な点だ。彼らは用意周到だし、レッドブル内の誰もが彼らと共に働くことを本当に楽しみにしてる」

「ホンダのようなビッグブランドをクルマに搭載する事は、レッドブルにとってもトロ・ロッソにとっても素晴らしいことだ。より多くのデータが得られれば得られるほど、両方のチームがより多くの利益を得ることが出来る。2チーム供給体制に移行した事で、いずれのチームも利益を得てパフォーマンスを向上する事になる」

ルノー製パワーユニットは昨年、4つのマニュファクチャラーの中で最も信頼性を欠き、全21戦の中で計11回のリタイヤを記録した。ルノーがワークス復帰した2016年以降、レッドブルとフランスのエンジンメーカーとの間の関係性は崩壊しており、ミルトン・キーンズのチームは念願叶ってホンダとの契約を締結した。

レッドブルがホンダとの提携で手に入れたものは、信頼性のあるエンジンだけではない。チャンピオンシップの頂点を目指し、一致団結して共に邁進できる相棒を手に入れた事こそが、何よりもレッドブルを奮い立たせている。

「ルノー時代にはできないことが幾つもあったが、ホンダは全く異なる」そう語るのはCTOを務めるロブ・マーシャルだ。「我々は面と向き合って、何がベストかを決定している。会議では、パワーユニットとクルマを別個に考え、それぞれを最速にする方法を話し合ったりはしない」

「(パッケージ全体を念頭に置いて)どの開発を行えば最も多く選手権ポイントを獲得できるかを話し合うんだ。信頼性のリスクを考慮した上でね」

V8エンジン時代におけるルノーのワークスとしての立場と、今季より始まったホンダとのそれは、ラベルこそ同じであれ内実は全く異なる。フェルスタッペンは、ホンダエンジンの開発を更に加速させていく上で、自らが日本語を学ぶ必要があると述べ、コミュニケーションの重要性を指摘する。

「重要なのは過去ではなく現在だ。僕らは(ルノーと別れて)ホンダとのパートナーシップをスタートさせた。現在何が起きているのかについて彼らにフィードバックを提供する事が大切だと思う。そうしているからこそ、僕らは正しい方向に向かって歩みを進めている。僕も少し日本語を学ばなきゃならないね!」

「ガレージ内の雰囲気はすごくポジティブさ。みんな今シーズンに対して本当にやる気に満ちてる。ホンダと一緒に、何か大きな事を達成するチャンスだからね。ホンダとの関係は今のところ素晴らしく上手くいってる。誰もが何をすべきかを知っており、がむしゃらに仕事に取り組んでる。本当に素晴らしいことさ」

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