レッドブル復活の兆し?フェルスタッペン&ローソン、RB21初走行レポート「予想以上に…」F1バーレーンテスト初日

RB20をドライブするマックス・フェルスタッペン(レッドブル・レーシング)、2025年2月26日(水) F1プレシーズンテスト1日目(バーレーン・インターナショナル・サーキット)Courtesy Of Red Bull Content Pool

2月26日にバーレーン・インターナショナル・サーキットで行われた2025年のF1プレシーズンテスト初日を終えて、マックス・フェルスタッペンはレッドブルRB21について「予想以上にポジティブなことばかり」と高く評価した。

フェルスタッペンは午後のセッションでRB21をドライブし、この日の最速タイムを記録したランド・ノリス(マクラーレン)から0.244秒遅れの3番手につけた。74周を走破し、総走行距離でもトップ5に入るマイレージを記録。データ収集の面でも有意義な1日となった。

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ドライバー集合写真撮影でジェスチャーを交えながら話すマックス・フェルスタッペン(レッドブル・レーシング)、2025年2月26日(水) F1プレシーズンテスト(バーレーン・インターナショナル・サーキット)

昨年のコンストラクターズタイトルを逃したレッドブルは、オフシーズン中にRB20のバランス問題を修正するための開発を進めてきた。テスト初日を終え、フェルスタッペンはマシンの仕上がりに前向きな手応えを得ている。

「今日の走行はとても良い感触だった。予想以上にポジティブなことばかりで良かったよ」とフェルスタッペンはコメント。「ペースについてはまだ分からないけど、クルマはしっかり機能していて、自分の思い通りに動いてくれる。テスト初日に望める最高の状態だ」

「僕らは常に学び、さまざまなアプローチを試している。今後もこの姿勢を続けていく。重要なのは最速タイムを出すことじゃなく、テストを通じてマシンの方向性を見極め、どこを強化すべきかを理解することだ」

ローソン、RB21の初走行を終え前向きな評価

Courtesy Of Red Bull Content Pool

ガレージで走行準備をするリアム・ローソン(レッドブル・レーシング)、2025年2月26日(水) F1プレシーズンテスト1日目(バーレーン・インターナショナル・サーキット)

午前のセッションでは、セルジオ・ペレスに代わって新たにチームメイトとなったリアム・ローソンがRB21を担当。途中スピンを喫する場面があったものの、58周を走破し、フェルスタッペンから1秒弱遅れの総合8番手タイムを記録した。

「今日は本当に楽しかったし、新しいクルマをしっかり走らせることができて良かった」とローソンは語る。「まだ学ぶべきことは多いけど、チームとしてマシンの特性を把握することが重要だ。予定していたテスト項目をすべて消化できたのは大きな収穫だった」

「明日はさらに多くの周回を重ね、マシンの改善点を明確にしたい。現時点でパフォーマンスを評価するのは難しいけど、ドライブしやすく快適なクルマだと感じている」

セットアップ調整に重点を置いたテスト

レッドブルのテクニカルディレクター、ピエール・ワシェは、RB21の特性を理解するためにさまざまなセットアップを試したと説明した。

「今日は両ドライバーとともに有意義な作業ができた」とワシェ。「午前中はリアムとともにセットアップの変更を試し、午後はマックスに交代して異なるアプローチをテストした。今後のテストに向けて、マシンの挙動を深く理解することが目的だった」

「ラップタイムを追求するのではなく、マシンの反応を確認することを優先し、C2とC3コンパウンドのタイヤを使用して安定したデータ収集に努めた」

レッドブルは引き続きRB21のセットアップ作業を進め、2日目のテストでさらなるデータ収集とパフォーマンス向上を図る予定だ。

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