F1オーストリア:予選を経てフェルスタッペン、ハミルトン、ヒュルケンベルグの裁定を公表

パルクフェルメでキャップに手をかけるポールポジションのマックス・フェルスタッペン(レッドブル・レーシング)、2024年6月29日(土) F1オーストリアGP予選(レッドブル・リンク)Courtesy Of Red Bull Content Pool

F1オーストリアGPのスチュワードは、予選を経て召喚したルイス・ハミルトン(メルセデス)及びニコ・ヒュルケンベルグ(ハース)、そして召喚なしの調査を行ったマックス・フェルスタッペン(レッドブル)に対する裁定を公表した。

フェルスタッペン、14秒のギャップも不問

予選でポールを獲得したフェルスタッペンは、Q3終盤にピットレーンから出る際に「不必要に低速で走行」した疑いがあるとして調査の対象となったが不問とされた。

スチュワードは、フェルスタッペンが前走車両との間に「約14秒」のギャップを作ったと指摘したが、他車のフライングラップに直接的に影響を与えるものではないと判断した。また他車も同じタイミングで同様のギャップを作っていたことが確認された。

ただし、この種のインシデントは状況によっては他車の計測ラップを妨げる可能性があるとして、スチュワードは予選中に最大ギャップタイムを設定することを検討するようFIAに勧告した。

メルセデスに罰金

予選Q3の最初のラップに向けてハミルトンは、ジャッキと排気ガス除去装置を引きずりながらガレージからファストレーンへと出ていった。

スチュワードによるとチームは「更なる損傷や危険な状況を防ぐべく、ドライバーに対して直ちに停止するよう指示」したものの、アンセーフ・リリースであることに変わりはなく、メルセデスに5,000ユーロ(約86万円)の罰金が科された。

ヒュルケンベルグ:1件は不問、1件は戒告

ヒュルケンベルグはガレージを出る際に、ファストレーンに合流する際のマナーに関するレースディレクターのニールス・ヴィティヒの指示に従わなかったとして2件のインシデントで召喚された。

一件についてはファストレーンに合流する際に、セルジオ・ペレス(レッドブル)がちょうどその瞬間にヒュルケンベルグの目の前で停止したために、「適切なギャップ」がない状態でレーンに進入することを余儀なくされたとして、お咎めなしとした。

ダニエル・リカルド(RBフォーミュラ1)の前方で合流したもう1件については、「適切なギャップ」がない状態でレーンに進入したと判断されたが、ハースのガレージがピットレーンの端、つまり他車が定期的に減速する位置にあるため、適切なタイミングでクルマをリリースすることが難しいという状況が考慮され、ハースは戒告処分で事なきを得た。

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