フェルスタッペン、来季開幕スタートダッシュに自信も タイトル挑戦の可能性は「五分五分」
Published: Updated:
マックス・フェルスタッペンは、今の攻勢をウィンターブレイクへと繋ぐ事で、来シーズンはライバルに対して先制攻撃を仕掛ける事ができると考えているものの、レッドブル・ホンダが2020年にタイトル争い絡めるかどうかは五分五分だと語り、慎重な姿勢を見せている。
V8時代の王者レッドブル・レーシングはハイブリッド時代突入以降、メルセデスの支配的な強さに抗う術を持たず、タイトルにチャレンジする事もままならない状況に甘んじ続けてきたが、今年新たにホンダをパワーユニットパートナーとして迎え入れ、反撃の狼煙を上げた。
レッドブル・ホンダの不動のエース、フェルスタッペンはメルセデス及びフェラーリとの真っ向勝負に打ち勝ち今シーズン3勝をマーク。キャリア通算勝利数を8へと積み重ねた。次期ワールドチャンピオン候補筆頭に数えられている21歳のオランダ人ドライバーは、前戦ブラジルGPで初のポール・トゥ・ウインを達成。ホンダはシーズン後半に向けて競争力を更に引き上げており、打倒シルバーアローへのレッドブルに対する期待感が高まっている。
© Getty Images / Red Bull Content Pool、ラクダに乗るフェルスタッペン、アブダビGP開幕前のイベントにて
フェルスタッペンは最終アブダビGPを前に、レッドブル主催のラクダレースに参加。イベント終了後にスカイスポーツのインタビューに答え、今シーズンを振り返るとともに、来シーズンに向けての抱負と見通しを語った。
「僕らはシーズン全体を通して多くのことを学んだ。上手くいった事もあったけど、誤った事や上手くいかなかった事もあった。当然の事だけど、パッケージ全体のあらゆる部分を更に改善させるため、ウィンターブレイク期間を通して努力するつもりだ」
「シーズン終盤の様子からも明らかなように、今のレッドブルはかなり強い。確かに、多かれ少なかれ、僕らは常にそんな感じではあるけど、僕としてはこの勢いが今だけに留まらないと強く確信しているし、この勢いを来年のスタートダッシュに変えることができると思ってる」
これに対し、それは2020年のタイトル争いへのチャレンジを意味するのか?と問われたフェルスタッペンは、真顔で「それが僕らが目指していることだ」と返答し、「それは誰にも分からないことだから、可能性は五分五分だ」と付け加え微笑んだ。
ホンダはアブダビGP開幕に先立って、パワーユニットの供給契約延長を発表。2021年シーズンもレッドブルとトロロッソと共にF1世界選手権に参戦する事を確定させ、タイトル争いに向けて本腰を入れている。