シルバーストンでフェルスタッペンに再びブーイング「やりたいなら、やればいい」ハミルトンとメルセデスは観客を非難
Published:
F1イギリスGP開幕前日の夜に続き、7月2日(土)に行われた予選トップ3インタビューの際にも、グランドスタンドからマックス・フェルスタッペン(レッドブル)に対して激しいブーイングが飛んだ。
12ヶ月前のイギリスGPでフェルスタッペンは、地元イギリスの英雄、ルイス・ハミルトンと激しくやり合い、コプスで発生した高速クラッシュによってバリアに叩きつけられた。また、夏明け後のイタリアでも同じように接触。両者は昨シーズンを通して幾度となく火花を散らした。
フェルスタッペンは「ちょっとガッカリだよ」と失望した事を認めたが、それはブーイングを受けた事自体に対してではなく、インタビューアーを務めた義足のドライバー、ビリー・モンガーの声がよく聞こえなかったためだった。
フェルスタッペンは「だってビリーが何を言っているのか、あまり聞き取れなかったからね」とした上で、例え自身の事を嫌っている人間がいたとしても「構わない」し「気にしない」と語った。
「ブーイングしたい人はすれば良いさ。僕にとっては何も変わらない」
「僕はここにいられるだけハッピーなんだ。素晴らしいコースだし、雰囲気も良いし」
「もしかすると彼らの中の何人かは僕のことを嫌っているのかもしれないけど、それはそれでいいさ。誰もがそれぞれ、自分の意見を持っているわけで、僕は気にしない」
フェルスタッペンがブーイングを受けた事についてハミルトンは「ブーイングには絶対に賛成できない」「そんなことする必要ないと思う。ブーイングしたところで何も変わらない」と述べ、ファンに冷静な対応を求めた。
ハミルトンのボス、メルセデスのトト・ウォルフ代表は更に強い姿勢でシルバーストンのファンをたしなめた。
「どんなスポーツであれブーイングはあってはならない。あれはスポーツマンシップに反する」
「ここでドライバーやチームに対してサポートしてくれる事は本当に嬉しいし、素晴らしい事だし、熱意を感じるが、もし他の連中が嫌ならただ黙っているべきだ。それがいい方法だと思う」
「ブーイングに値するドライバーなんて何処にもいない。去年何があったにせよ、どんな競争であれね」