フェルスタッペンとホーナー、F1運営の赤旗判断を巡り激怒「本当にわけがわからない!」サンパウロ予選Q2敗退に不満爆発

Q2敗退を喫した予選を経てインタビューに応じるマックス・フェルスタッペン(レッドブル)、2024年11月3日(日) F1サンパウロGP(インテルラゴス・サーキット)copyright FORMULA 1

レッドブルのマックス・フェルスタッペンとクリスチャン・ホーナー代表は、F1サンパウロGPの予選Q2で発生したランス・ストロールのクラッシュに対するレースコントロールの対応に激怒した。

ストロールがインテルラゴスのターン3でコントロールを失いバリアに突っ込むと、その直後にコースを通過したフェルスタッペンは、ターン1・2でダブルイエローフラッグが振られたことでラップの断念を強いられた。

クラッシュ発生時、フェルスタッペンはQ3進出圏内の10番手にいたが、シャルル・ルクレールがクラッシュ直後にラップを完了し、フェルスタッペンを11番手に蹴落とした。さらに赤旗が振られるまでの間にリアム・ローソン(RB)もタイムを更新。最終的には12番手にまで順位を落とした。

レースコントロールが赤旗に切り替えるまでには1分弱を要した。最後のアタックに入るチャンスが失われたフェルスタッペンは予期せぬQ2敗退を喫し、決勝での17番手スタートが決まった。

レースコントロールの対応について、フェルスタッペンは顔を赤くして「信じられない」「馬鹿げている」と声を荒げ、「壁に突っ込んでクルマが壊れているのは明らかだったのに、彼らは30~40秒も遅らせた。この間に他のみんなはラップを走り切ってタイムを記録した。当然、後ろにいた僕らはアタックできなかった」と語った。

「30秒、40秒もそのままにしておくなんて、どうしてそんなことが可能なのか理解できない。もちろん、予選は台無しだ」

「ガレージの位置関係上、セッションがリスタートになると僕らは毎回、他の連中の後ろになってしまって、コースに出るまで待たなきゃならない」

「本当にわけがわからない!」

ストロールの一件とは状況が異なるが、Q3ではフェルナンド・アロンソとアレックス・アルボンが激しいクラッシュを起こし、即座に赤旗が振られた。

レッドブルのクリスチャン・ホーナー代表は、「他のケースではすぐに赤旗が振られた。早々に赤旗が出ていれば、マックスは10番手だったはずで、次のラップのチャンスもあった」「本当に腹立たしい」と語った。

前日には、ニコ・ヒュルケンベルグ(ハース)のクルマがミドルセクターで停まった際に、バーチャル・セーフティーカー(VSC)が遅々として導入されなかったことが議論を呼んだ。

ホーナーは「安全を最優先にすべきだ。他のクルマがラップを完了するのを待つべきではない」と述べ、ストロールは走行を再開する様子もなく停止していたとして、即座の赤旗対応が求められる場面だったと主張した。

「酷い事故だったのは明らかだ。あれはこのサーキットの中で最も危険なコーナーのひとつだ。赤旗が出るまでに40秒もかかった。昨日のVSCにしろ今日の赤旗にしろ、あまりに遅いタイミングでセッションが中断されるのはこれで2日連続だ」

「レースディレクターが何を考えていたのか理解したい。なぜ赤旗を出すのにこれほど時間がかかったのか、その理由が知りたい」

ただ現実問題として、たとえ即座に赤旗が出されていたとしても、タイミング上、ルクレールはほぼ間違いなくフェルスタッペンを蹴落としていたはずであり、また、仮に滞りなく赤旗が出て再アタックのチャンスがあったとしても、時間的にはかなりタイトで、ピットレーンの位置からしてもフェルスタッペンが最前に出るのは難しい状況だった。

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