フェルスタッペン「昔に戻ったみたい!」4ヶ月ぶり優勝、角田は奮闘もハースに敗北 / F1アメリカGP 2024《スプリント》結果と詳報

スプリントで4ヶ月ぶりの優勝を飾り、パルクフェルメで喜ぶマックス・フェルスタッペン(レッドブル)、2024年10月19日(土) F1アメリカGP(サーキット・オブ・ジ・アメリカズ)Courtesy Of Red Bull Content Pool

2024年FIA-F1世界選手権第19戦アメリカGPのスプリントが現地10月19日(土)に行われ、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)がポール・トゥ・ウインを飾った。角田裕毅(RB)は2ポジションダウンの11位に終わった。

選手権をリードするフェルスタッペンは後続の接近を全く許さず、1周5,516mのサーキット・オブ・ジ・アメリカズ(COTA)を19周する事で争われたスプリントで3.882秒のリードを築き、今季スプリント全勝記録を更新した。

6月のスペインGP以来となるトップチェッカーを受けたフェルスタッペンは「昔に戻ったような感じだ!本当に満足してる」と笑みを浮かべた。

「レース全体を振り返ると、フェラーリもかなり速かった。ようやくまた、レースができる状況になった。普段は後方を意識するレースになりがちだけど、今日は自分たちのレースに集中できたし、良いペースで走ることができた」

タイトル争いのライバル、4番グリッドのランド・ノリス(マクラーレン)は、1周目のターン1で一気に2番手に浮上したものの、最終ラップのターン1でロックアップ。このミスにより、5番グリッドのカルロス・サインツ(フェラーリ)に2位の座を奪われ、フェルスタッペンとの差は54ポイントに拡大した。

サインツに続き、シャルル・ルクレール(フェラーリ)もターン15のイン側でオーバーテイクを狙ったが、ノリスがかなり早い段階でブレーキを掛けたことで、急接近して衝突しかけた。ルクレールは、ノリスが制動中に進路を変えたと無線で訴えた。

Courtesy Of Red Bull Content Pool

スプリントで優勝したマックス・フェルスタッペン(レッドブル)、2位カルロス・サインツ(フェラーリ)、3位ランド・ノリス(マクラーレン)とスティング、2024年10月19日(土) F1アメリカGPスプリント(サーキット・オブ・ジ・アメリカズ)

最前列2番グリッドに着いたジョージ・ラッセル(メルセデス)は、中盤に向けて左フロントタイヤのオーバーヒートを訴え5位に後退した。チームメイトのルイス・ハミルトンが3秒遅れの6位に続いた。

角田裕毅は蹴り出しで遅れたニコ・ヒュルケンベルグ(ハース)を交わして1周目に8番手に浮上。翌周に一旦、前を許すも再びこれを交わし、5周目にはケビン・マグヌッセン(ハース)をオーバーテイクしたが、直後に追い抜きを許した。

激しい攻防でタイヤを痛めたか。7周目にヒュルケンベルグにポジションを奪われると、12周目にはセルジオ・ペレス(レッドブル)に追い抜きを許して10番手に後退した。

終盤に向けてはオスカー・ピアストリ(マクラーレン)と激しい争いを繰り広げたが、残り4周で11番手にポジションを落とした。ピエール・ガスリー(アルピーヌ)をコース外に追いやったとしてピアストリは5秒ペナルティを受けたが、それでも10位を維持した。

RB復帰戦のリアム・ローソンは1ポジションダウンの16位に終わり、マグヌッセンが7位、ヒュルケンベルグが入賞圏内最後の一枠、8位でフィニッシュしたことで、ダブルポイントを獲得したハースがRBからコンストラクター選手権6位の座を奪った。

バルテリ・ボッタス(ザウバー)はリアブレーキの出火に見舞われ、クールダウンの途中でクルマを降りた。

公式タイヤサプライヤーのピレリは2番目に硬いレンジのC2からC4までのコンパウンドを投入。全車がミディアムタイヤを履いてグリッドに着いた。

Courtesy Of Red Bull Content Pool

スタート直後のターン1でトップをキープするマックス・フェルスタッペンのレッドブルRB20、2024年10月19日(土) F1アメリカGPスプリント(サーキット・オブ・ジ・アメリカズ)


全3ラウンド、計1時間が予定されるF1アメリカGPの公式予選は、日本時間10月19日(土)31時からサーキット・オブ・ジ・アメリカズ(COTA)にて行われる。セッションの模様はDAZNフジテレビNEXTで生配信・生中継される。

2024年F1第19戦アメリカGPスプリントリザルト

Pos No Driver Team Laps Time PTS
1 1 マックス・フェルスタッペン レッドブル・ホンダRBPT 19 31:06.146 8
2 55 カルロス・サインツ フェラーリ 19 +3.882s 7
3 4 ランド・ノリス マクラーレン・メルセデス 19 +6.240s 6
4 16 シャルル・ルクレール フェラーリ 19 +6.956s 5
5 63 ジョージ・ラッセル メルセデス 19 +15.766s 4
6 44 ルイス・ハミルトン メルセデス 19 +18.724s 3
7 20 ケビン・マグヌッセン ハース・フェラーリ 19 +25.161s 2
8 27 ニコ・ヒュルケンベルグ ハース・フェラーリ 19 +26.588s 1
9 11 セルジオ・ペレス レッドブル・ホンダRBPT 19 +29.950s 0
10 81 オスカー・ピアストリ マクラーレン・メルセデス 19 +37.059s 0
11 22 角田裕毅 RB ホンダRBPT 19 +38.363s 0
12 43 フランコ・コラピント ウィリアムズ・メルセデス 19 +39.460s 0
13 18 ランス・ストロール アストンマーチン・メルセデス 19 +41.236s 0
14 10 ピエール・ガスリー アルピーヌ・ルノー 19 +41.995s 0
15 31 エステバン・オコン アルピーヌ・ルノー 19 +42.804s 0
16 30 リアム・ローソン RB ホンダRBPT 19 +44.008s 0
17 23 アレックス・アルボン ウィリアムズ・メルセデス 19 +44.564s 0
18 14 フェルナンド・アロンソ アストンマーチン・メルセデス 19 +46.807s 0
19 24 周冠宇 ザウバー・フェラーリ 19 +52.842s 0
20 77 バルテリ・ボッタス ザウバー・フェラーリ 19 +54.476s 0

コンディション

天気晴れ
気温27℃
路面温度45℃

セッション概要

グランプリ名 F1アメリカGP
セッション種別 スプリント
セッション開始日時

サーキット

名称 サーキット・オブ・ジ・アメリカズ
設立 2012年
全長 5516m
コーナー数 20
周回方向 反時計回り

F1アメリカGP特集

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