衝撃続々…フェルスタッペンが4ヶ月ぶりポール!角田はペレスを蹴落としSQ3 / F1アメリカGP 2024《スプリント予選》結果と詳報

スプリント予選でポールポジションを獲得し、パルクフェルメで観客に手を振るマックス・フェルスタッペン(レッドブル・レーシング)、2024年10月18日(金) F1アメリカGP(サーキット・オブ・ジ・アメリカズ)Courtesy Of Red Bull Content Pool

100kmで競われる2024年FIA-F1世界選手権第19戦アメリカGPスプリントに向けたグリッド争い、スプリント予選(旧シュートアウト)が現地10月18日に行われ、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)がポールポジションを獲得した。角田裕毅(RB)は9番手を記録した。

新品ミディアムに制限された最初の2ラウンドを経て、ソフトタイヤが解禁された最終SQ3では、他とは異なりメルセデス勢がセッション序盤にタイムを計測。ジョージ・ラッセルが暫定トップに立ったが、フェルスタッペンが終盤に1分32秒833を記録し、0.012秒差でポールを掴み取った。

フェルスタッペンがポールを獲得したのは、グランプリ予選・スプリント予選を含めて6月のオーストリアGP以来、4ヶ月ぶり。一方で、もう1台のレッドブルRB20をドライブしたセルジオ・ペレスは、姉妹チームの角田裕毅に0.192秒差で蹴落とされ、11番手でSQ2敗退を喫した。

ポール争いと同じように3番手争いも熾烈を極めた。シャルル・ルクレールは0.024秒差で2列目最上位を持ち帰った。FP1最速のカルロス・サインツは0.030秒及ばずランド・ノリス(マクラーレン)に4番手を許し、フェラーリは2列目独占を逃した。

自身のラップタイムについて「衝撃を受けた」と肩を落としたノリスは、タイトル争いで劣勢に立たされた。今季残り6レースと3回のスプリントでフェルスタッペンに対する52ポイント差を埋め、これを逆転する必要がある。

コンストラクター選手権6位奪取に向けてRBを追うハースは、母国グランプリでWトップ10入りを果たした。ニコ・ヒュルケンベルグ(ハース)はルイス・ハミルトン(メルセデス)を抑えて6番手を記録し、ケビン・マグヌッセン(ハース)は8番手につけた。RBに対するギャップはコンマ4秒以上に及んだ。

SQ1の結末も衝撃的だった。

フランコ・コラピントが10番グリッドを持ち帰った一方、ウィリアムズの僚友アレックス・アルボン(ウィリアムズ)は、最終2番目のコーナー、ターン19を抜ける際に360度スピンを喫して18番手でSQ1敗退に終わった。

また、オスカー・ピアストリ(マクラーレン)は同じコーナーでリアを滑らせトラックリミットを取られた結果、ベストタイムを抹消されてまさかの16番手ノックアウトを喫した。

2度のF1ワールドチャンピオンも魔のターン19の餌食となった。フェルナンド・アロンソ(アストンマーチン)は12番手を刻んだかに思われたが、ターン19で4輪がコース外に出てしまい、SQ2ノータイムの14番手に終わった。

ダニエル・リカルドの後任として約1年ぶりの復帰戦に臨むリアム・ローソンは、SQ2で角田裕毅から0.232秒遅れのタイムを刻んだものの、ターン1のトラックリミットにより抹消され、ノータイム15番手に終わった。

マクラーレンに瓜二つのオレンジ色にクルマを塗り替えたアルピーヌ勢は、ピエール・ガスリーが15番手ギリギリでSQ2に進出して12番手を刻んだ一方、エステバン・オコンは17番手でセッションを終えた。

18戦を終えて唯一のノーポイントチーム、ザウバー勢は、前後サスペンションを含むアップグレードを施すも、バルテリ・ボッタスは19番手、周冠宇は20番手最下位でダブルノックアウトとなった。


スプリントレースは日本時間10月20日(日)28時にフォーメーションラップが開始され、1周5,516mのサーキット・オブ・ジ・アメリカズ(COTA)を19周する事でチャンピオンシップポイントを争う。レースの模様はDAZNフジテレビNEXTで生配信・生中継される。

2024年F1第19戦アメリカGPスプリント予選リザルト

Pos No Driver Team Q1 Q2 Q3 Laps
1 1 マックス・フェルスタッペン レッドブル・ホンダRBPT 1:33.908 1:33.290 1:32.833 12
2 63 ジョージ・ラッセル メルセデス 1:34.125 1:33.544 1:32.845 14
3 16 シャルル・ルクレール フェラーリ 1:33.647 1:33.392 1:33.059 12
4 4 ランド・ノリス マクラーレン・メルセデス 1:33.919 1:33.566 1:33.083 14
5 55 カルロス・サインツ フェラーリ 1:34.109 1:33.274 1:33.089 12
6 27 ニコ・ヒュルケンベルグ ハース・フェラーリ 1:34.825 1:33.994 1:33.183 14
7 44 ルイス・ハミルトン メルセデス 1:33.840 1:33.370 1:33.378 12
8 20 ケビン・マグヌッセン ハース・フェラーリ 1:34.403 1:33.788 1:33.398 14
9 22 角田裕毅 RB ホンダRBPT 1:34.646 1:34.052 1:33.802 12
10 43 フランコ・コラピント ウィリアムズ・メルセデス 1:34.606 1:33.952 1:34.406 15
11 11 セルジオ・ペレス レッドブル・ホンダRBPT 1:34.333 1:34.244 9
12 10 ピエール・ガスリー アルピーヌ・ルノー 1:34.865 1:34.363 9
13 18 ランス・ストロール アストンマーチン・メルセデス 1:34.324 9
14 14 フェルナンド・アロンソ アストンマーチン・メルセデス 1:34.436 9
15 30 リアム・ローソン RB ホンダRBPT 1:34.617 9
16 81 オスカー・ピアストリ マクラーレン・メルセデス 1:34.881 6
17 31 エステバン・オコン アルピーヌ・ルノー 1:34.917 6
18 23 アレックス・アルボン ウィリアムズ・メルセデス 1:35.054 6
19 77 バルテリ・ボッタス ザウバー・フェラーリ 1:35.148 6
20 24 周冠宇 ザウバー・フェラーリ 1:36.472 6

コンディション

天気晴れ
気温28℃
路面温度34℃

セッション概要

グランプリ名 F1アメリカGP
セッション種別 スプリント予選
セッション開始日時

サーキット

名称 サーキット・オブ・ジ・アメリカズ
設立 2012年
全長 5516m
コーナー数 20
周回方向 反時計回り

F1アメリカGP特集

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