トロロッソ、最後列スタートも決勝を楽観視「あのエンジンがあれば挽回できる」

クルーの手によってガレージに戻されるトロロッソ・ホンダSTR13、F1アメリカGP予選 2018年10月20日copyright Red Bull Content Pool

スクーデリア・トロロッソのジョナサン・エドルズ主任レースエンジニアが、20日土曜に行われたF1第アメリカGPの最終プラクティス及び公式予選を振り返った。

トロロッソ・ホンダ勢はピエール・ガスリーが圧巻の7番手、ブレンドン・ハートレーが15番手で予選Q2へ進出。ホンダの”スペック3改”エンジンを投入した事に伴う降格処分ゆえに、最後列スタートが確定していた事から、Q2ではアタックを行わず、ガスリーは13番手、ハートレーは14番手で予選を終えた。

エドルズはホンダの新型エンジンに手応えを得ており、鈴鹿に続いて2戦連続で交換を行ったホンダの決断を支持。19・20番グリッドからのスタートが予想される中、新型エンジンのゲインさえあれば巻き返しは決して難しい話ではないとの認識を示し、日曜のレースを楽観視している。

ホンダの新型エンジンに手応え、挽回を楽観視

ジョナサン・エドルズチーフレースエンジニア

今日は今週末初めてドライコンディションで走行する事が出来た。今回がCOTA初走行のピエールにとって、ドライでしっかり走る事はとても大切だから良かったよ。金曜日はウェットだったからね。

FP3では時間を最大限に有効活用して、タイヤ関連のデータを収集したり昨日出来なかったセットアップの作業を進める事にした。プログラム全てを消化するために皆が必死に頑張ってくれたよ。

2種類のコンパウンドでロングランを行い、制御関連のパラメーターやパワーユニットのセッティングについて調整を進める事が出来た。2回ほどショートランを行った事でセットアップ関連の評価ができ、良い形で改善する事ができたと思う。

エンジン交換ペナルティのために予めスターティンググリッドが分かっていたから、いつもとは違うアプローチで予選に挑む事にした。パッケージ全体についての学びを深めるために時間を使うことにしたんだ。

Q1では各々3回アタックしてもらった。ピエールはQ1の終盤に7番手タイムを刻み、素晴らしい競争力を示してくれた。あれだけのタイムがあればQ3進出も可能だっただろうね。ブレンドンの方は幾らか妥協を強いられ15番手に終わったけど、2台ともQ2に進んでくれた。

あまり意味がないからQ2ではタイムを計測しない事にした。エンジンを交換するという決断には満足してる。おかげでパフォーマンス的に前進があったし、残りの3戦でも同じように利益があるはずだからね。PUのパフォーマンス向上を考えると、明日のレースではチャンスさえあれば良い戦いが出来るだろうし、2台ともポジションを上げられるはずだ。楽観視してるよ。


ポールポジションはメルセデスAMGのルイス・ハミルトン。2番手はフェラーリのセバスチャン・ベッテル。3番手はキミ・ライコネンという結果となった。ベッテルは赤旗減速違反のために3グリッド降格の5番グリッドからの巻き返しを狙う。

2018年F1第18戦アメリカグランプリ決勝レースは、日本時間10月22日(月)3時10分から行われ、1周5516m、反時計回りのサーキット・オブ・ジ・アメリカズを56周する事で勝敗を決する。

F1アメリカGP特集

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