コンマ3秒…レースペース改善の必要性を訴えるベッテルとルクレール / Ferrari F1アメリカGP《初日》
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あらゆるチームが非常にバンピーな路面に手を焼いたオースティンでの金曜日、スクーデリア・フェラーリのシャルル・ルクレールとセバスチャン・ベッテルは、F1アメリカGPの初日フリープラクティスで2位と4位のベストタイムを記録。幸先の良いスタートを切った。
午前のセッションでは、ピレリが追加供給した2020年用のテストタイヤを履いてコースイン。ベッテルはトラブルフリーに走行を続けたものの、ルクレールは路面から強い衝撃を受けた直後にメカニカルトラブルに見舞われ、スロットルペダルの修理のために30分程時間を失った。
午後のセッションでは、予選シミュレーションを敢行。ルクレールは1分33秒533、ベッテルは1分33秒890のベストタイムをマークした。セッション後半ではロングランを実施。ベッテルはハードとソフトを、ルクレールはミディアムとソフトを担当した。
昨年よりわずかに悪化したバンピーな路面に対処すべく、チームはドライバーに対して、ブレーキポイント及びギアチェンジポイントに関するアドバイスを無線で飛ばし続けた。
7戦連続ポールポジションに向けて、幸先の良いスタートを切った跳ね馬だが、2人のドライバーは口を揃えてレースペースの改善の必要性を訴えた。フェラーリはレッドブル・ホンダと拮抗するレースペースを刻んだが、メルセデスに対しては1周あたり概ね0.3秒ほど遅れを取っていた。
フェラーリ:F1アメリカGP初日
セバスチャン・ベッテルFP2: 4位, FP1: 2位
いつ走ってもオースティンは楽しいコースだけど、バンプが酷くてベストな状態とは言えないね。でも、それについてはどうしようもない。少し特殊で厄介な状況だけど、だからといって、今からこれを改善するために何か打てる手立てがあるわけでもないしね。
週末のスタートとしては、クルマの状態は良かったし前向きなんだけど、試してみた変更があまり上手くいかず、躓いたところもあった。でも、何をしなきゃならないのかは分かってるから心配ない。
明日に向けては、一発の速さを改善したいと思ってる。とは言っても、レースペースに関しても、まだ若干やれる事が残ってるようにも思う。自分たちの強みと弱みは分かってるよ。予選トリムでは弱点を少しカバーできるけど、レーストリムだとそれが少し難しいんだ。
でも、僕としてはクルマを改善できる自信があるし、明日に向けてはその作業に集中的に取り組んで、どこまでやれるか状況を見守るつもりだ。
シャルル・ルクレールFP2: 2位, FP1: 7位
全体として、ポジティブな1日になったと思う。FP1ではファステストラップが抹消された上に、スロットルにも問題が出てしまい出鼻をくじかれてしまったけど、クルマの感触は良かった。特に予選ランでのフィーリングが良かったよ。
ここはF1のコースとしては珍しくバンピーだけど、週末を通して少しずつ対処していくつもりだ。今日はレースペースでライバルに大きく遅れを取っていた。改善のためには、やるべき仕事がまだ幾つか残ってる。
初日をトップで締め括ったのはメルセデスのルイス・ハミルトン。2番手シャルル・ルクレールと3番手マックス・フェルスタッペンに対して0.3秒差をつけたが、タイム計測の際にバックストレートでスリップストリームの恩恵を受けており、トップ3は拮抗している。
2019年F1アメリカグランプリ3回目のフリー走行は、日本時間11月2日(土)27時から28時まで、公式予選は同30時から1時間に渡ってサーキット・オブ・ジ・アメリカズで開催される。