マクラーレン1-2も「維持できるか確信なし」フェルスタッペンは大差で遅れ、角田は16番手 / F1イギリスGP 2024 《FP2》結果と詳報

シルバーストン・サーキットのピットレーンを走行するオスカー・ピアストリ(マクラーレン)、2024年7月5日F1イギリスGPフリー走行Courtesy Of Pirelli & C. S.p.A.

2024年F1第12戦イギリスGP金曜2回目のフリー走行が現地7月5日に行われ、ランド・ノリスがマクラーレンを1-2に導いた。FP1でスピンを喫してセッションのほぼ全てを失った角田裕毅(RB)は16番手タイムを刻んだ。

FP1に引き続き現地シルバーストン上空には雲が垂れ込め、2回目のプラクティスはFP1とほぼ同一の涼しいコンディションで開始されたが、終盤に雨が降ると予想されていたため、各チームは慌ただしく各々、別個のプログラムに取り組むこととなった。

実際、残り10分を切ると雨が振り出し、残り3分で全車がピットへと戻った。その後、残り1分を前に角田裕毅を含む9台がインターミディエイトタイヤでコースに戻り、スタート練習に取り組んだ。

マクラーレンMCL38はシルバーストン・サーキットの高速コーナーで驚異的なスピードを発揮。ノリスは2番手につけた僚友オスカー・ピアストリより0.3秒以上速い1分26秒549を記録した。これはマックス・フェルスタッペン(レッドブル)がマークした昨年のポールラップよりコンマ1秒以上速い。

アイザック・ハジャーに代わりRB20のコックピットに戻ったセルジオ・ペレス(レッドブル)はノリスからコンマ4秒遅れの3番手を刻んだが、フェルスタッペンは他のライバルより10~15分ほど早いタイミングでソフトでのラップを記録したため、以降の路面改善の恩恵を受けなかった。

予選に向けて燃料量とエンジンモードを最適化することでさらにタイムを縮めてくるだろうが、それでも0.684秒というノリスとのギャップはかなり大きい。

クルマを降りたフェルスタッペンは、ソフトタイヤでの2回目の計測ラップで失敗したことに触れ「ミディアムはそれより少し良かったけど、ソフトに関しては上手くいかなかったから少しばかり作業が必要だ。FP2に向けて色々試したことがあるから、明日に向けて何を改善すべきか、方向性を決めるために少し分析してみるつもりだ」と振り返った。

「もちろん、明日は雨が降る可能性もあるから、その点も考慮に入れないとね」

前戦ウィナーのジョージ・ラッセル(メルセデス)は10番手、チームメイトのルイス・ハミルトンは6番手に留まった。そして大規模アップグレードされたハースVF-24をドライブしたニコ・ヒュルケンベルグ(ハース)はシャルル・ルクレール(フェラーリ)を抑えて4番手につけた。

少しばかり混沌としたFP2のタイムシートは予選を占う上でどの程度、役に立つのだろうか?

ピアストリは「良いスタートが切れたのは間違いないけど、他のみんなは色々やっていたみたいだし、残りの週末もこの差を維持できればいいけど、そうなるかどうかは確信が持てない」と振り返り、ノリスは「メルセデスはエンジンをフル回転させてラップを走っていなかったから、良い位置につけているとは思うけど、もう少し頑張らなきゃならないだろうね」と語った。

中団争いで注目すべきはこれまでの11戦で未だ、一度もポイントを獲得できていないザウバーが、RBやアルピーヌ、ウィリアムズより速かったことだろう。予選シミュレーションでバルテリ・ボッタスは12番手タイムをマークした。

RB勢は角田裕毅が26周と大量に走り込み、アルピーヌ勢より僅か100分の1秒遅い16番手でクルマを降りた。ダニエル・リカルドはチームメイトから0.171秒遅れの19番手でセッションを終えた。


3回目のフリー走行は、日本時間7月6日(土)19時30分から1時間の日程で開催される。セッションの模様はDAZNフジテレビNEXTで生配信・生中継される。

2024年F1第12戦イギリスGPフリー走行2(FP2)リザルト

Pos No Driver Team Time Gap Laps
1 4 ランド・ノリス マクラーレン・メルセデス 1:26.549 26
2 81 オスカー・ピアストリ マクラーレン・メルセデス 1:26.880 +0.331 24
3 11 セルジオ・ペレス レッドブル・ホンダRBPT 1:26.983 +0.434 24
4 27 ニコ・ヒュルケンベルグ ハース・フェラーリ 1:26.990 +0.441 24
5 16 シャルル・ルクレール フェラーリ 1:27.150 +0.601 25
6 44 ルイス・ハミルトン メルセデス 1:27.202 +0.653 24
7 1 マックス・フェルスタッペン レッドブル・ホンダRBPT 1:27.233 +0.684 21
8 55 カルロス・サインツ フェラーリ 1:27.249 +0.700 29
9 18 ランス・ストロール アストンマーチン・メルセデス 1:27.274 +0.725 21
10 63 ジョージ・ラッセル メルセデス 1:27.294 +0.745 25
11 14 フェルナンド・アロンソ アストンマーチン・メルセデス 1:27.372 +0.823 25
12 77 バルテリ・ボッタス ザウバー・フェラーリ 1:27.381 +0.832 16
13 23 アレックス・アルボン ウィリアムズ・メルセデス 1:27.645 +1.096 26
14 10 ピエール・ガスリー アルピーヌ・ルノー 1:27.732 +1.183 24
15 31 エステバン・オコン アルピーヌ・ルノー 1:27.743 +1.194 19
16 22 角田裕毅 RB ホンダRBPT 1:27.745 +1.196 24
17 2 ローガン・サージェント ウィリアムズ・メルセデス 1:27.809 +1.260 24
18 24 周冠宇 ザウバー・フェラーリ 1:27.813 +1.264 19
19 3 ダニエル・リカルド RB ホンダRBPT 1:27.916 +1.367 23
20 20 ケビン・マグヌッセン ハース・フェラーリ 1:28.122 +1.573 18

コンディション

天気曇り
気温19℃
路面温度28℃

セッション概要

グランプリ名 F1イギリスGP
セッション種別 フリー走行2
セッション開始日時

サーキット

名称 シルバーストン・サーキット
設立 1947年
全長 5891m
コーナー数 18
周回方向 時計回り

F1イギリスGP特集

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