キミ・ライコネン、ストロールと接触…手負いで4ポジUPの今季最高13番手も涼しい顔「さて、、明日はどうなるだろうね」
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アルファロメオのキミ・ライコネンはF1イギリスGPのスプリント予選でランス・ストロール(アストンマーチン)との接触でフロアを破損するも、フェルナンド・アロンソ(アルピーヌ)と並び全車最多タイの4ポジションアップを果たしてベテランの妙技を見せつけた。
41歳のフィンランド人ワールドチャンピオンは16日の公式予選で17番手に終わりQ1敗退を喫したものの、大多数がミディアムを履く状況で17周のスプリントをソフトタイヤでスタート。1周目に4ポジションアップの13番手に浮上すると最後までこのゲインを守りきってみせた。
手負いで手にしたこの日の結果は今シーズンのベストグリッドだ。ライコネンは今年、予選でチームメイトのアントニオ・ジョビナッツィに先行を許すシーンが多く、シーズンベストはバーレーン、モナコ、アゼルバイジャンの予選14番手に留まっていた。
1日を振り返ったライコネンはソフトスタートによるアドバンテージがあったとは思わないとの考えを示した上で、1周目のベケッツ(ターン13)でのストロールとの接触がなければ、更に上のポジションでフィニッシュできたはずだと主張した。
ソフトタイヤで素晴らしいスタートを切った事について問われたライコネンは「コンパウンドに大きな違いがあったかどうかは疑問だね。それより上手くやれるかどうかって事の方が大きい」と返した。
「フロアに幾らかダメージがあってね。多分開始直後の事だったと思う。戦おうとしたんだけど、ストレートで少し遅すぎた」
「昨日の時点と比べれば幾らか改善したけど、、さて、明日はどうなるだろうね」
曰く、ソフトタイヤを選択したのは日曜の決勝レースを見据えての事でもあったようだ。
「明日のためにもソフトを試しておきたかったんだ。結果としてはかなり良い感じだった。他のコンパウンドと遜色ないと思う」
ライコネンは最後に肩をすくめながら「今日よりも搭載燃料量が増えるから、明日がどうなるかは結果を見てみない事には分からないけど、、何とかしてみるよ」と締め括った。
なおアルファロメオのドライバー達は両者ともに2021年シーズン末で契約が満了を迎えるが、フレデリック・バスール代表はドライバーラインアップを一新する可能性を除外していない。
逆転のポールポジションはマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)。2番手はルイス・ハミルトン(メルセデス)。3番手はバルテリ・ボッタス(メルセデス)という結果となった。
2021年F1イギリスGP決勝レースは日本時間18日(日)23時にブラックアウトを迎え、1周5891mのコースを52周する事で争われる。