角田裕毅「特にハースが…」グラベル幽閉を抜きにしても”予想外”の劣勢に
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7月5日(金)の2024 F1第12戦イギリスGP初日プラクティスを16番手で終えた角田裕毅(RBフォーミュラ1)は、ハースを中心にライバルが前進したこともあり、予想外に苦しい1日になったと振り返った。
角田裕毅は出だしでつまずいた。FP1の開始9分、ルフィード(ターン7)の進入で遅れてリアを失いコース外に飛び出したまではまだ良かったが、グラベルに囚われたため赤旗の原因となり早々にセッションを終えた。
失った時間を取り戻すように、FP2では26周と大量に走り込んだが、Q1敗退ラインの16番手に留まった。僚友ダニエル・リカルドも19番手と揃って下位に沈んだが、もうあとジャスト0.1秒早ければ13番手と、フィールドは接近していた。
「今、自分たちがどのあたりにいるのか、ある程度は把握できていると思います。正直、FP2でこれほど苦戦するとは思ってもいませんでした」と角田裕毅は振り返る。
「ですがどうなるかは分かりません。僕自身としては、まだ引き出せるタイムがありますし、明日に向けてクルマからもうあとコンマ数秒を引き出していければと思っています」
「FP1に関しては、週末の出だしとしては理想的なものではありませんでしたが、仕方ありませんし、それでも明日に向けて十分な量のデータを収集することができました」
「もう少しパフォーマンスを引き出してQ3に進出できるよう、できる限りベストを尽くしていきたいと思います」
RBは過去2戦のデータを分析し、新旧スペックを織り交ぜた「ハイブリッドパッケージ」をシルバーストンに持ち込んだ。この日の不振はアップグレードが効果的に機能していないことによるものなのだろうか?
「どちらかと言うとコース特性的に、僕らのクルマに純粋に合っていないという感じです」と角田裕毅は説明する。
「これまでの3戦は高速コーナーが多いサーキットでしたが、ここは特に高速のロングコーナーが幾つかあるため、僕ら向きではありません」
「それに加えてライバルチーム、特にハースが前進してかなりの速さを見せていたので、もう少し頑張らなければなりません」
シルバーストンに唯一、メジャーアップグレードを持ち込んだハースは、FP1のシートをオリバー・ベアマンに譲ったケビン・マグヌッセンこそ20番手でクルマを降りたものの、ニコ・ヒュルケンベルグは驚きの4番手タイムを記録した。
2024年F1イギリスGPの初日FP2をトップで締め括ったのはランド・ノリス(マクラーレン)。チームメイトのオスカー・ピアストリをコンマ3秒差で2番手に退けた。3番手にはセルジオ・ペレス(レッドブル)が続く結果となった。
FP3は日本時間7月6日(土)19時30分から、公式予選は同23時から1時間に渡ってシルバーストン・サーキットで開催される。セッションの模様はDAZNとフジテレビNEXTで生配信・生中継される。