ホンダF1、日本GP特別カラーのレッドブルがW表彰台「タイトル争いにおいて非常に重要な結果」と田辺TD
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10月10日に開催されたF1トルコGP決勝レースでは、マックス・フェルスタッペンが2位、セルジオ・ペレスが3位と、日本GP仕様の特別なカラーリングで戦ったレッドブル・レーシングがダブル表彰台を獲得する結果となった。
スタート前の霧雨の影響で、第16戦のレースでは全車がインターミディエイトタイヤを履いて濡れたグリッドに並ぶ事となった。フェルスタッペンは最前列2番手、ピエール・ガスリーは4番手、ペレスは6番手、そして角田裕毅は9番手からスタートした。
ガスリーはオープニングラップのターン1でサンドイッチ状態となり、アウト側にいたフェルナンド・アロンソ(アルピーヌ)と接触。5秒ペナルティーが科される厳しい出だしとなった。
角田裕毅は背後に迫るルイス・ハミルトン(メルセデス)を8周に渡って抑え続ける好プレーを見せたものの、10番手を走行していた22周目のターン9で単独スピンを喫し、トップ10圏外へ転落した。
全車がドライコンディションの到来を視野に走行を続けたため、中盤以降のレースは膠着状態となった。そんな最中にペレスは、後方から迫るハミルトンに一旦前を許すも、ターン1へのブレーキングで即座にポジションを奪い返す見事な走りを見せた。
フェルスタッペンは最後まで先頭を行くバルテリ・ボッタス(メルセデス)に迫れなかったが、2位表彰台によってドライバーズチャンピオンシップ首位の座を奪還。残り6戦時点で6ポイント差のリードを築いた。
5秒ペナルティを科されながらもガスリーは6位となり、過去6戦で4度目のトップ6フィニッシュを果たしてチームに貴重な選手権ポイントを持ち帰った。
ホンダF1の現場統括責任者を務める田辺豊治テクニカル・ディレクターは「今日のトルコGP決勝では、フェルスタッペン選手が2位、ペレス選手が3位に入り、レッドブル・ホンダがダブル表彰台を獲得しました」と58周に及んだ長き戦いを振り返った。
「優勝を逃したことは残念ですが、今週末のメルセデスの速さを考えると我々としては持てるパフォーマンスを最大限に発揮して良いレース結果を得ることができたと思います」
「フェルスタッペン選手はいつも通り安定した走りで2位を堅持しました。ペレス選手もタイヤを上手くマネージして前車をパスし、スタートポジションから一つ上げて3位となり、フェルスタッペン選手と揃って表彰台に登りました」
「この結果はシーズン最後まで続くタイトル争いにおいて非常に重要なものとなりました」
「アルファタウリ・ホンダはガスリー選手が6位でフィニッシュし、残念なレースが続いたここ数戦を挽回するパフォーマンスを見せてくれました」
「角田選手は小さなミスからポジションを落として入賞圏外に終わったことは残念でしたが、序盤にハミルトン選手を後ろに抑え続ける良い走りを見せてくれました」
順位 | ドライバー | チーム | 差 | 点 |
---|---|---|---|---|
2 | フェルスタッペン | レッドブル | +14.584s | 18 |
3 | ペレス | レッドブル | +33.471s | 15 |
6 | ガスリー | アルファタウリ | +44.292s | 8 |
14 | 角田裕毅 | アルファタウリ | +1 lap | 0 |
「今週末は本来、日本GPが行われるはずの週末という事で、両チームと共に士気高く臨みました。優勝は逃しましたがダブル表彰台を獲得し、ドライバーズチャンピオンシップでもトップを取り戻せた事は、日本で応援してくれているファンの皆さんにも喜んでもらえる結果になったかなと思っています」
「これで残すはアメリカ大陸と中東での6戦のみになりました。最高の形でシーズンを締め括れるよう、これからも全力でレースに挑みたいと思います」
サーキット・オブ・ジ・アメリカズ(COTA)を舞台とする次戦アメリカGPは10月23日のフリー走行1で幕を開ける。