上出来だ!とアルファタウリ代表、戦略判断・ガスリーの好走・角田裕毅の学びと経験に大満足
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10月10日に開催されたF1トルコGP決勝レースでアルファタウリ・ホンダ勢はダブル入賞を逃す結果となったものの、フランツ・トスト代表は今週末のチーム及びドライバーの仕事ぶりに大いに満足しているようだ。
ピエール・ガスリーは1周目のターン1でフェルナンド・アロンソ(アルピーヌ)と接触し、5秒ペナルティを受ける厳しい出だしを強いられたが、第1スティントで後続とのギャップを積み上げる事で罰則による後退を阻止。今季5度目の6位入賞を飾ると共に、ファエンツァのチームにイスタンブール・パークでの最高成績を献上した。
入賞圏内9番手からスタートした角田裕毅は、マックス・フェルスタッペンとホンダの今季タイトル獲得を願い、8ラップに渡って7度の世界王者、ルイス・ハミルトン(メルセデス)を後方に退ける印象的なドライビングを披露するも、この際にタイヤを酷使しすぎた事もあり、22周目のターン9でスピンを喫して13番手に転落。ポイント圏外14位でフィニッシュした。
58周に及んだ長き戦いを終えて指揮官フランツ・トストの口から出たのは非常に前向きな言葉だった。
「トルコでの週末で我々は大いに成功を収める事ができた。昨日の予選では2台ともにトップ10に入り、決勝ではハミルトンのペナルティによりピエールが4番手、ユーキが9番手からスタートした」
「残念ながらピエールはターン1でアロンソと接触して5秒のペナルティを受け、最初のピットストップでこれを消化しなければならなかった。だがノリスが7秒後方にいたため、ストップを終えても6番手を維持する事ができた」
「難しいコンディションにも関わらず、彼は第2スティントでもファンタスティックな走りを見せ、6位入賞を持ち帰ってくれた」
「インターでこれほどのラップを走ったのは今回が初めてであったため、タイヤがどれだけ保つのか、どれほど機能するのかを知る者はエンジニア側には一人もいなかった」
「そのためピットインのタイミングを判断するのは難しかったが、今日はストラテジー・グループの連中が本当に良い仕事をしてくれたと言わざるを得ない。特にピエールに関しては、ここぞという適切なタイミングでのピットインだった」
「ユーキは今日も上手くスタートを切り、何周にも渡って8番手をキープし、長い間に渡ってハミルトンを後方に抑える素晴らしいパフォーマンスを見せていた」
「その後、不運にもスピンを喫してしまい14番手に後退してしまったが、ウエットでの走行経験が少なかった彼にとっては非常に大きな学びの機会となった」
「今や彼はインターミディエイトがどのように機能するかについてより多くを理解し、この手のコンディションにおけるクルマにも慣れてきたわけだ」
「総じて言えば、今週末のチームは良いパフォーマンスを発揮して、コンストラクターズ選手権5位獲得に向けて多くのポイントを勝ち取る事ができたと言える。アメリカに向かうのが楽しみだ」
サーキット・オブ・ジ・アメリカズ(COTA)を舞台とする次戦アメリカGPは10月23日のフリー走行1で幕を開ける。