レッドブル・ホンダ、ハミルトンの素早い巻き返しを予想も「予選よりメルセデスに迫れるはず」

マックス・フェルスタッペン駆るRB16Bのタイヤ交換を行うレッドブル・ホンダのクルー、2021年10月9日F1トルコGP予選にてCourtesy Of Red Bull Content Pool

レッドブル・ホンダのクリスチャン・ホーナー代表は、10日(日)のF1トルコGP決勝レースでルイス・ハミルトンが素早く巻き返してくると予想する一方、全く歯が立たなかった予選よりはレースの方がメルセデスに迫れるはずだと考えている。

ドライコンディションで行われた初日金曜フリー走行でメルセデスに大差で敗北した状況は2日目も変わらず、エースのマックス・フェルスタッペンは予選3番手を刻んだものの、最速をマークしたタイトル争いのライバル、ハミルトンに0.328秒差をつけられてしまった。

ハミルトンは4基目のICE(内燃エンジン)投入で11番グリッドに降格となり、フェルスタッペンは繰り上がりの2番グリッドに付く事になるが、ポールシッターのバルテリ・ボッタスやハミルトンら奇数グリッドに比べて路面のグリップが低い側からレースをスタートしなければならない。

クリスチャン・ホーナー代表は「良いスタートを決めて序盤にボッタスの前に出る事が決定的に重要だ。ルイスはここで今年一番の速さを見せているから、かなり素早く巻き返してくるだろう」と述べ、メルセデスへの警戒感を示す一方で、レースペースは決して悪くないと考えている。

「決勝レースでは予選よりメルセデスに迫れると思う。集中して努力を続け、適切な戦略を採ることで、2人のドライバーが最大限のポイントを獲得できるよう取り組んでいきたい」

初日の苦戦は昨年と比べて大幅な改善を果たした路面が災いした結果だった。予想以上のグリップにマシンのセットアップが外れてしまい、RB16Bが持つポテンシャルを活かし切れなかったが、チームは1日で幾らか状況を改善させた。

「対処が必要だった幾つかの問題をチームの皆が一晩で解決してくれた。素晴らしいリカバリーだった」

「トラックサイドとミルトンキーンズのファクトリーの両エンジニアリングチームの素晴らしい仕事の賜物だ。おかげで我々は前に進んで明日に向けてより良い状況を作り出す事ができた」

もう一台のRB16Bをドライブするセルジオ・ペレスはFP3で3番手タイムを刻みながらも、予選では7番手に留まった。

レッドブルがイスタンブール・パーク・サーキットで予選トップ6圏外に終わったのは2008年以来初めての事だが、クリスチャン・ホーナーはペレスを養護し、決勝での挽回に期待を寄せている。

「チェコ(ペレス)はスクラブタイヤとミディアムタイヤの両方で好タイムを刻んでいた。新品ソフトを履いた最後のランが上手くまとまらなかっただけだ」

「我々が彼のために選んだ明日の戦略は、レースでの前進を可能にしてくれるはずだ」

2021年 F1トルコグランプリ決勝レースは、日本時間10月10日(日)21時にスタート。1周5,338mのイスタンブール・パーク・サーキットを58周する事でチャンピオンシップを争う。

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