ホンダF1、7戦ぶりに全車Q3の”悪くない結果”「4台が良いレースを戦えるよう準備を進めたい」と田辺TD
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10月9日のF1第16戦トルコGP公式予選に挑んだホンダパワーユニット(PU)勢は、マックス・フェルスタッペンがフロントロー2番手、ピエール・ガスリーが2列目4番手と好グリッドを獲得。今季第9戦オーストリアGP以来となる全車Q3進出を果たした。
ウエットコンディションとなったFP3ではガスリーがトップタイムを刻み、これにフェルスタッペン、セルジオ・ペレスが続いてホンダがトップ3を独占した。
2時間後にスタートした予選では、路面は完全なドライではなかったものの、スリックタイヤでの走行が可能な状況で、降雨の予報が出ていた事からQ1では開始直後に全車がコースインする慌ただしい展開となった。ホンダエンジン勢は全車がトップ10圏内のタイムを刻みQ2に進んだ。
Q2では翌日のスタートタイヤを考慮して多くのマシンがミディアムタイヤを装着。ホンダ勢も角田裕毅以外はミディアムで計測ラップを開始した。フェルスタッペンは3番手、ガスリーは4番手、そしてペレスは6番手タイムで順当にQ3進出を決めた。
角田裕毅もコンパウンドのアドバンテージを活かして8番手で7戦ぶりのQ3進出を達成。トップ10組は角田裕毅以外の全車がミディアムタイヤで最速ラップをマークしたため、明日は周囲と異なる戦略でレースに臨む事になる。
最終Q3ではメルセデス勢の速さが光ったが、トップタイムを記録したルイス・ハミルトン(メルセデス)がPU交換による10グリッド降格ペナルティを受ける事から、予選3番手のフェルスタッペンは明日のレースをフロントロー2番グリッドからスタートする。
ガスリーはまたも上位陣に迫る走りを見せ、フェルスタッペンと僅か0.1秒差の5番手を刻んだ。ペレスは7番手、角田裕毅はラップをまとめきれず、本人をして「ガッカリ」の10番手で予選を終えた。こちらの3台も各々、スタートは1つ順位が繰り上がる。
順位 | ドライバー | チーム | Q1 | Q2 | Q3 |
---|---|---|---|---|---|
3 | フェルスタッペン | レッドブル | 1:24.592 | 1:23.732 | 1:23.196 |
5 | ガスリー | アルファタウリ | 1:24.704 | 1:23.817 | 1:23.326 |
7 | ペレス | レッドブル | 1:24.963 | 1:23.961 | 1:23.706 |
10 | 角田裕毅 | アルファタウリ | 1:25.409 | 1:24.054 | 1:24.368 |
ホンダF1の現場統括責任者を務める田辺豊治テクニカル・ディレクターは次のように1日を振り返った。
「今日のトルコGP予選は午前中に降った雨の影響で水溜りが一部残る路面状態での開始となりました。Q1開始早々に雨が再度降り出し、コンディションの悪化が心配されましたが、実際にはすぐに止み、決して良いとは言えないコンディションながらもクリーンな状況で予選が行われました」
「ホンダPUを搭載する各ドライバーは上手く走りをマネージして、第9戦オーストリアGP以来、4台揃ってのQ3進出を果たしました」
「最終的にはレッドブル・ホンダのフェルスタッペン選手が3番手、チームメイトのペレス選手が7番手、アルファタウリ・ホンダのガスリー選手が調子の良さを取り戻して5番手と、悪くない結果になりました」
「角田選手は久しぶりのQ3進出で10番手に留まりましたが、週末を通して徐々にペースを上げてきているので、レースでは良い走りを期待したいと思います」
「ハミルトン選手のペナルティーによって、我々のマシンは明日、1つずつ上のグリッドからレースをスタートします」
「フェルスタッペン選手はフロントロー2番グリッドからのレースです。良いスタートを決めて4台各々が良い形でレースを進められるよう、これからチームと共にレースに向けた準備を進めていきます」
2021年 F1トルコグランプリ決勝レースは、日本時間10月10日(日)21時にスタート。1周5,338mのイスタンブール・パーク・サーキットを58周する事でチャンピオンシップを争う。