出場停止競争で上位の角田裕毅、もしF1規定を変えられるなら「ペナルティーポイント!」
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もし一つだけF1のルールを変えられるとしたら? そう問われた角田裕毅(アルファタウリ)は自らのレース出場停止を防ぐべく、ペナルティポイントに関するレギュレーションを変更したいと語った。
F1ではレース中のインシデントにおいて、特に悪質と判断された場合、スチュワードによってペナルティーポイントが科せられる。通常は2点~3点の間の違反ポイントが加算される。
このペナルティポイントは12ヶ月間有効とされ、違反12ヶ月後に削除される。12ヶ月の間に12点に達した場合、1戦の出場停止処分が下される。
F1ハンガリーGPの開幕を前に「もしF1のルールを1つだけ変えられるとしたら、どれを変える?」との質問が飛ぶと、角田裕毅は次のように答えた。
「分からないけど、ペナルティーポイント! 何しろ僕は今、ポールポジションの立場なので!」
「フリー走行とか、トラフィックとか、大抵の場合、そういう時にペナルティが科されてしまって…」
「今後更にペナルティポイントを受ける事になれば一大事ですし、既にかなりのペナルティを受けているので、まぁそんな感じです」
受け答えの様子を隣で見ていたジョージ・ラッセル(メルセデス)が「何点なの?」と尋ねると、角田裕毅は「8点」と答えた。
確かに一時は8点にまで達していたものの、ハンガリーGPに先立って角田裕毅の累積点は6点にまで減ったため、ペナルティポイント・ランキングでトップを走るのは7点を重ねるランス・ストロール(アストンマーチン)とマックス・フェルスタッペン(レッドブル)の二人だ。
ラッセルの方は「難しくて一つに絞れないな。たしかにクルマが軽くなれば最高だけど、世の中、万事よしって事はないからね」と答えた。
「重量が重くなったのは安全のためだから、どうなんだろうね…あまりにも妥協しなきゃならない事が多すぎて選べないけど、もっと速いクルマが良いね」
カルロス・サインツ(フェラーリ)は「皆が答えている間、ずっと考えてたんだけど、面白い事とか、可能性がありそうな事は思いつかないな。アイデアはたくさんあるんだけど、どれもかなり無理があってね」と語った。
その内の1つを答えるよう求められるとサインツは「試しに、全員が同一グリップという状況でレースをやってみたい」と答えた。
するとラッセルは「F1マシンは逆さまに走れるだけのダウンフォースがあるから、誰が一番低速で落下せずに走れるかを競うとかのはどうかな?」と意見を求めた。
これに対してサインツは「やってみたらいいよ。重量に関しては安全面を考えなきゃならないけど。ペナルティポイントを含めてどれも悪くないアイデアだと思うけど、実際に可能かどうかって言われれば、多分どれも無理でしょ」と突っ込んだ。
最後にフェルスタッペンが一言「レースを少なくしたい」とつぶやくと、サインツは「特にこれからは、ってことでしょ?」と相槌を打った。
大量リードでシーズン前半終了戦を迎えるフェルスタッペンにとって、残りのシーズンのレースが減れば、それだけ2度目のタイトルが近づく事になる。