角田裕毅とリカルドは「遅すぎる」現状ではレッドブルの候補足り得ない、とヘルムート・マルコ
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レッドブルのモータースポーツ・アドバイザーを務めるヘルムート・マルコは、開幕2戦を終えた現段階において、角田裕毅とダニエル・リカルドは共に、2025年のレッドブル候補足り得ないと考えている。
その理由の一つはセルジオ・ペレスだ。34歳のメキシコ人ドライバーは昨シーズンを通してシート喪失の憶測が絶えなかったが、今ではレッドブルから新たな契約更新が提示される可能性さえあるようだ。
4度目のタイトルを狙うチームメイトのマックス・フェルスタッペンにこそ届かないものの、バーレーンとサウジアラビアでの開幕2戦でペレスは堅実に2位を確保した。
ペレスについてマルコは独「Sky Sports」とのインタビューの中で、「セルジオは今、本当に良い立場を築いている。彼は2つのグランプリで本当に良いレースを見せ、チャンピオンシップで2位につけている」と述べ、「誰がペレスの後任になるべきかという問題は実際には存在しない」とさえ語った。
2つ目の理由はRBのドライバー達のレースでの”遅さ”だ。角田裕毅とリカルドのいずれも、マルコを納得させるに至っていない。
マルコは「ふたりともレッドブル・レーシングのシートを期待しているかもしれないが、そのためには一方がもう一方よりも明らかに優れている必要がある」と語る。
「今のところリカルドは少し遅れを取っている。だが、ツノダは予選のスピードこそ問題ないが、レースではふたりともが遅すぎると言っておこう」
マルコはトップ5チームが固定的な状況でポイントを獲得する事の難しさを承知の上でなお「最初の2レースで1ポイントずつ獲れたはずだ」と主張し、「チャンスが訪れた際にミスを犯す事はできない。決断は完全に正しい順序で下されなければならない」と付け加えた。
現状のままにシーズンを終えればペレスの契約更新は手堅そうに見えるが、フェルスタッペンの隣のシートを巡る争いは単純な”三つ巴”ではないとマルコは仄めかす。
「問題は将来だ。ペレスはもはや最年少ではないし、リカルドもそうだ。他の面も考慮に入れるなら、別のドライバーがこのプロセスに加わる可能性はある」とマルコは語った。
例えばそれはリアム・ローソンの事なのか?と問われたマルコは「彼はまず(フル参戦契約を手にしてF1)マシンに乗り、自分自身を証明しなければならないが、(2023年の)4回の出走で見せたものは本当に有望だった」と答えた。