角田裕毅、降格ペナまで後1回…”重大”な走行妨害で今季4回目の戒告処分 / F1モナコGP
Published:
デレック・ワーウィックを含むF1モナコGPのスチュワードは5月27日(金)の初日プラクティスを経て、ケビン・マグヌッセン(ハース)の走行を妨害したとして、アルファタウリの角田裕毅に今季4回目の戒告処分を科した。10グリッド降格ペナルティまで後1つに迫った。
スチュワードはFP2のインシデントを経て、両ドライバー及びチーム代表者からの聴取並びに、映像及び無線を確認した上で、ターン10で22号車(角田裕毅)が20号車(マグヌッセン)に対して「不必要な妨害」を行ったと判断した。
スチュワードによると角田裕毅は、後方から迫るマグヌッセンの存在についてチームから「何度も警告」されていたにも関わらず、ターン10への進入の際にレーシングライン上に留まり、マグヌッセンに対して「シケインを通過させるという回避行動」を取らせた。
更にスチュワードは今回の角田裕毅の動きについて「フリー走行中の妨害行為に対してペナルティを科すことは一般的ではないが、これはペナルティを科すに値するほど重大」だったと指摘。FIA-F1スポーティング・レギュレーション第37条5項に対する違反があったと認め、角田裕毅に今シーズン4回目の戒告処分(ドライビング)を言い渡した。
角田裕毅は開幕バーレーンGPでシャルル・ルクレール(フェラーリ)の走行を妨害し、オーストラリアGPのFP2でもカルロス・サインツ(ルクレール)の走行を妨げた挙げ句、予選中にはインラップを不必要に低速走行として既に3回の戒告処分を受けていた。
今季は戒告処分に関するルールが改定され、1シーズン中に5回の戒告を受けると10グリッド降格ペナルティが科せられる事となった。ただし戒告処分5回の内の4回がドライビングに関する違反であった場合に限られるが、角田裕毅は過去4回すべてがドライビングに関するものだった。
なおモナコのFP1ではピットレーンの速度違反を犯してチームが罰金を科されている。