角田裕毅、あわやF1ラスベガスGP欠場「奇妙で不快」なアメリカ入国審査で送還の危機に
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角田裕毅(RBフォーミュラ1)は、必要なビザを持ち合わせていたにも拘らず、2024年F1ラスベガスGPを前に、アメリカへの入国審査で最大3時間に渡って足止めされ、一時は帰国を余儀なくされる事態に直面したと明かした。
理由不明の入国トラブル
2024年のF1カレンダーにはラスベガス以外にもマイアミとオースティンが並んでおり、角田裕毅は一切の問題なく、両グランプリのために入国できていたが、シーズン最終3連戦の初戦に向けて渡航したところ、送還されそうになったと説明した。
蘭RacingNews365によると角田裕毅は「何度も話し合った末に、入国を許可されたのですが、一時は本当に帰国させられるところでした」と語った。
日本人がアメリカへの入国を一時的に拒否される事例は、一般的ではないものの、例えば滞在目的や期間に関する疑念、審査時の回答内容、過去の入国履歴や行動、ESTAの誤用や虚偽申告など、特定の状況下では発生することがある。
足止めされた理由について角田裕毅は明らかにしていないが、これまでに何度も同国を訪れており、また有効なビザを所持していたことから、「2~3時間」に渡って拘束されたのは「少し奇妙な感じだった」と振り返った。
「ビザを含めて手続きはすべて済ませていましたし、前回(10月のアメリカGPの際)はスムーズに入国できたのですが、今回は呼び止められてきちんと話し合いをしなければなりませんでした。幸いにも2~3時間で済みましたが、少し奇妙な感じでした」
「今年、アメリカに来るのは今回が初めてではありません。いろいろな話を耳にしましたが、今後は問題なくスムーズに入国できることを願っています」
厳しい取り調べの詳細
角田裕毅は理学療法士とともにアメリカに渡航したが、取り調べ室に案内され、同行者やF1の関係者と連絡を取ることも禁じられたという。
「フィジオと行動をともにしていたのですが、入国に際しては個人で対応しなければなりません」と角田裕毅は説明する。
「(入国審査官に)部屋に連れて行かれ、そこで話し合いをしました。同行者を呼んでもらえないか? そうすればF1ドライバーであることを含めて、僕自身の状況をもう少し詳しく説明できるのですが、と聞いたのですが、それも許されず、電話一本かけることさえできませんでした」
「チームやF1に電話して助けてもらいたかったのですが、あの部屋では何もできませんでした」
また、「パジャマみたいな服を着ていたので、F1ドライバーには見えなかったのかもしれません」と冗談を交え、入国審査官が自身をF1ドライバーだと信じなかった可能性を認めたが、それでも「間違いなく、知っていたと思います」と続けた。
「会話の中で、僕の給与を含めて、色々なことを尋ねてきました。不快でした。かなりのプレッシャーをかけられて、何も言えませんでした。何か言えば、もっと面倒なことになる気がしました」
F1第22戦ラスベガスGPは、現地時間21日(木)18時半、日本時間22日(金)11時半のFP1で開幕を迎える。