佐藤琢磨、HRCのエグゼクティブ・アドバイザーに就任…ホンダの”レース活動全般”を広範に支援

HRC(株式会社ホンダ・レーシング)のエグゼクティブ・アドバイザーに就任した佐藤琢磨、2024年2月19日Courtesy Of Honda Motor Co., Ltd

元F1ドライバーで2度のインディ500チャンピオンである佐藤琢磨が、HRC(株式会社ホンダ・レーシング)のエグゼクティブ・アドバイザーに就任する事が2024年2月19日(月)、発表された。

日本を代表する47歳のレーシングドライバーは今後、その豊富な経験と実績を活かし、四輪レース活動における国内外のドライバー育成戦略やプログラムの策定、レースの参戦計画や運営体制などについて助言・サポートを行うほか、HRCブランドの商品展開に際してブランドイメージの向上に尽力する。

Courtesy Of Indycar

2020年第104回インディ500を制してミルクを全身に浴びるレイホール・レターマン・ラニガン・レーシングの佐藤琢磨

就任発表に際して佐藤琢磨は「長年にわたって私の『夢の実現』を支え、二人三脚で歩んできたHondaとの絆の象徴ともいえる『HRCエグゼクティブ・アドバイザー』への就任を心より誇りに思います」と語った。

「私が培ってきた技術と経験を後進に伝えていくことに加えて、自分も”No Attack, No Chance”の気持ちを忘れることなく、チャレンジャーとしてHonda/HRCとともに新たな挑戦を続け、さらなるHondaモータースポーツの発展に貢献できるよう努めてまいります」

佐藤琢磨は1997年にホンダのドライバー育成プログラム、鈴鹿レーシングスクール(現HRS)を卒業。2001年に英国F3選手権チャンピオンを獲得すると、2002年よりF1に参戦し、2004年のアメリカGPでは3位表彰台を獲得した。

2010年に米国のインディカー・シリーズに転向すると、F1モナコGP、ル・マン24時間レースと並び「世界3大レース」の一つと称されるインディアナポリス500マイルレースでアジア人初、2度の優勝を達成した。

Courtesy Of Penske Entertainment

インディアナポリス・モーター・スピードウェイを歩くデイル・コイン・レーシングの佐藤琢磨、2022年5月21日インディ500予選

現在はHRSのプリンシパル(校長)としてホンダのドライバー育成に尽力。2024年シーズンは、5月26日(日)に開催される第108回インディ500にレイホール・レターマン・ラニガン・レーシング(RLL)からスポット参戦する事が決まっている。

HRCの渡辺康治社長は「佐藤琢磨氏には、これまでもHRSのプリンシパルとして若手ドライバーの育成に大きく貢献していただいておりました。今後はHRCのエグゼクティブ・アドバイザーとしてさらに活動の幅を広げ、Hondaのモータースポーツ活動を多角的にサポートしていただけることを心強く思います」と語る。

「佐藤琢磨氏の魅力は、そのドライビングスキルだけでなく『勝利を目指しチャレンジし続ける強い信念』にあると思います。今年もインディ500に果敢に挑戦する姿を称え、3回目のインディ500勝利という金字塔を打ち立ててくれることを心より願い、ファンの皆様とともに精一杯応援したいと思います」

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