新パーツ投入祭り!F1スペインGPチーム別アップグレード:マクラーレン、アストンマーチン、アルファロメオが大変身

2022年F1スペインGPでアップグレードされたアルファロメオC42、マクラーレンMCL36、アストンマーチンAMR22copyright Alfa Romeo / Mclaren / Aston Martin

ハースを除く全てのチームがF1第6戦スペインGPに新しいコンポーネントを持ち込んだ。その大部分はカタロニア・サーキットのコース特性に合わせた個別対策ではなく、マシンの総合力を引き上げるためのアップグレードだ。

特に際立っているのがマクラーレン、アストンマーティン、アルファロメオの3チームだ。今季より設けられた空力アップデート開示ルールに基づき公開された各チームの変更点をまとめる。

チーム アップグレード内容
マクラーレン・メルセデス フロントウイング
フロントサスペンション
フロントコーナー
フロア
コーク/エンジンカバー
冷却ルーバー
リアウイング
リアコーナー
サイドポッド・インレット
ディフューザー
アストンマーチン・メルセデス フロア
フロアフェンス
フロア・エッジ
サイドポッド給気口
コーク/エンジンカバー
冷却ルーバー
リアウイング
ヘイロー
アルファロメオ・フェラーリ フロントウイング
フロントサスペンション
コーク/エンジンカバー
フロア
冷却ルーバー
リアサスペンション
リアウイング
メルセデス フロントウイング翼端板
フロア・エッジ
リアコーナー
フロア
レッドブル・RBPT フロントウイング
フロア
フェラーリ フロア
リアコーナー
リアウイング
アルピーヌ・ルノー リアウイング
フロントウイング翼端板
リアコーナー
ウィリアムズ・メルセデス フロントウイング
リアウイング
リアコーナー
アルファタウリ・RBPT リアウイング
ハース・フェラーリ なし

マクラーレン

copyright McLaren

ガレージ内に停まるランド・ノリスのマクラーレンMCL36、2022年5月20日F1スペインGPフリー走行1

バルセロナ向けとして空力バランスの要件に合わせたガーニーフラップなどを含む新型のフロントウイングを投入した。

またフロントブレーキダクトの形状を再設計して空力効率を改善すると共に、フロントコーナー内部とダクトを全面的に見直してブレーキの冷却効率向上を図った。ジオメトリの変更に伴い、フロントサスペンションのフェアリングも調整された。

ダウンフォース増強のために新型サイドポッドを導入。合わせて新型フロアが投入され、これらの調整としてリアブレーキダクト下部ウィングレットの入射角が変更された。バルセロナでは暑いコンディションが予想されており、冷却用ルーバーも変更されている。

更にバルセロナ及びモナコ向けとして、ハイダウンフォース仕様の新しいリアウイングを持ち込んだ。

またドライバーの視認性向上のためにコックピット上のストレーキを撤去。新型フロアの効果検証用として、ディフューザー中央部のオプションパーツが持ち込まれた。

アストンマーチン

copyright Aston Martin F1 Team

Bスペックとも形容されるアストンマーチンAMR22、2022年5月20日F1スペインGPフリー走行1

レッドブル型のサイドポッドを導入した。上面は車体後方に向かって傾斜し、冷却要件を満たしつつも気流を改善するために吸気部も後方に移動された。

ボディーワークの後方開口部は面積が拡大され、位置も上部に変更された。新しいボディワーク形状に合わせて2種類の冷却用のルーバーが用意された。

また、これらの変更に合わせてフロアも改良され、より多くのダウンフォースを発生させる仕様のリアウイングが持ち込まれ、気流改善のためにヘイロー上部にベーンが追加された。

アルファロメオ

Courtesy Of Alfa Romeo Racing

ピットストップ練習に取り組むアルファロメオのクルー、2022年5月19日F1スペインGP

コーナリング性能の改善のために、新型フロントサスペンションと合わせてフロントウイングのフラップとエンドプレートの形状を変更した。

車体後方気流の改善のためにエンジンカバーとサイドポッドのプロファイルが再設計され、冷却性能向上のために新型の内部冷却ダクトベーンが搭載された。フロアも改良された。

ウイングミラーには、フリー走行の際にセンサーを埋め込むための大型のハウジングが設けられた。

ドラッグ低減とリア側全体の気流改善のために新しいリアサスペンション・ウィッシュボーンとトラックロッド・カバーが搭載された。

エンドプレート、メインプレーン、フラップが刷新されたハイダウンフォース仕様のリアウィングも持ち込まれている。

メルセデス

copyright Mercedes-AMG PETRONAS F1 Team

メルセデスW13に乗り込みコースに出ていくルイス・ハミルトン、2022年5月20日F1スペインGPフリー走行1

エンドプレートのキャンバーを緩やかにインボードにカーブさせる事で、車両後部への気流を改善。また、高速走行時のパフォーマンス向上のためにフロアを調整し、キール(フロア前部)に新しいビブベーンを追加した。

後輪内側のロア・ディフレクター及びディフューザーへの荷重を増やすべく、リアコーナーに新型のロア・ディフレクター・エンドプレートを装着した。

レッドブル

Courtesy Of Red Bull Content Pool

コースインするレッドブルのマックス・フェルスタッペン、2022年5月20日F1スペインGPフリー走行1

より多くのフロントダウンフォースを求め、フロントウイングのフラップのフォルムを再設計した。これはカタロニア・サーキット向けの個別調整。更にフロア上部の気流改善のためにフロアに変更を加えた。

フェラーリ

copyright Ferrari S.p.A.

カタロニア・サーキットを周回するスクーデリア・アルファタウリのカルロス・サインツ、2022年5月20日F1スペインGPフリー走行1にて

フロアとディフューザーに開発パーツが投入された。これによりポーパシングがどの程度、解決されるか注目だ。

車両全体の空力性能向上を目的として、フロアと合わせてリアコーナーを調整した。バルセロナ向けの変更としては、ダウンフォース増強のためのリアウイングを持ち込んだ。

アルピーヌ

copyright Alpine

アルピーヌA522に乗るエステバン・オコン、2022年5月20日F1スペインGPフリー走行1

バルセロナ用にハイダウンフォース仕様のリアウイングを投入。フロントウイング翼端板も改定され、ダウンフォース増強と合わせて後方気流の改善が図られた。

リアコーナー付近の空気の流れを改善すべく、リアブレーキドラム・ウィングレットも調整された。

ウィリアムズ

Courtesy Of Williams

ウィリアムズFW44を駆るフォーミュラE王者のニック・デ・フリース、2022年5月20日F1スペインGPフリー走行1

バルセロナ仕様のフロントウイング及び、メインプレーン形状とアタック・アングルを変更した新しいリアウイングが投入された。またリアブレーキダクトのインボードフェースに6つの新しいウィングレットが搭載された。いずれもダウンフォース向上を目指すものだ。

アルファタウリ

Courtesy Of Red Bull Content Pool

カタロニア・サーキットを周回するアルファタウリの角田裕毅、2022年5月20日F1スペインGPフリー走行1にて

バルセロナのコース要件に合わせた新型リアウイングを持ち込んだ。より大きなダウンフォースが期待される一方、当然ながらドラッグも増える。

F1スペインGP特集

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