”あまりに勇敢過ぎた”フェルナンド・アロンソ、最終盤に9位から17位にまで転げ落ちる
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アルピーヌF1チームのフェルナンド・アロンソは、3年ぶりの母国レースとなった5月9日のF1スペインGP決勝レースで、ポイント獲得を目前にした最終盤に9番手から17番手にまで転げ落ちてしまった。
66周で行われたこの日のレースでアロンソは、55周というタイミングで9番手を走行していたものの、61周目にランス・ストロール、ピエール・ガスリー、キミ・ライコネン、セバスチャン・ベッテル、ジョージ・ラッセルに相次いで交わされてしまいピットイン。ニコラス・ラティフィに続く17位でレースを終えた。
「タイヤが終わってしまってね!」とアロンソは笑った。
「僕らはとんでもなく楽観的な1ストップ戦略を採っていたんだけど、後ろの連中が迫ってきている事は分かっていたから、たぶん5・6台だったと思うけど、頑張って抑えようとしたんだが十分じゃなかった」
「でも僕としては、座して待つ事でポイントが得られないよりは、リスクある戦略を採ってポイントを目指したかったんだ」
「今日の僕らは思い切りが良かった、いや、ひょっとするとあまりに勇敢すぎたのかもしれないね。レースペースやタイヤマネジメントには課題があると思うけど、全体的には満足している」
エグゼクティブ・ディレクターを務めるマルチン・ブコウスキーは「1ストップ作戦を上手くやり遂げようと試みたが、2セット目のタイヤで走り切ることは非常に困難だった」と狙いが外れた事を認めた。
アロンソが転げ落ちたのと同じ様に、チームメイトのエステバン・オコンもまた、5番グリッドから9位へと後退を余儀なくされたが、アロンソはチームとして前進できている事に前向きな感触を抱いている。
「望んでいた結果にはならなかったけど、全体的にはポジティブな週末だったと思う。クルマのパフォーマンスは良かったし、正しい方向に向かって進めているのは間違いない」
「ポルトガルでの好調の理由がコース特性によるものなのかどうか判断しかねていたけど、今週末のパフォーマンス向上を見て、そういう事とは関係なしに良い位置に付けている事が理解できた」
「今週末はより高い競争力を発揮できていたと思うし、その点は有望だけど、ここで立ち止まるわけにはいかない。モナコではもっと上を目指したい」
5月9日(日)にカタロニア・サーキットで行われた2021年F1第4戦スペイングランプリ決勝レースでは、ルイス・ハミルトン(メルセデス)がポール・トゥ・ウインを飾り、2位にマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)、3位にバルテリ・ボッタス(メルセデス)という結果となった。
次戦は2週間後の5月23日(日)に決勝レースを迎える伝統のモナコGPだ。