マクラーレン、今季初のQ3進出。母国アロンソ「最高!雨が降れば相当面白いレースになる」

母国レースに挑むマクラーレンのフェルナンド・アロンソ、2018年F1スペインGP予選copyright Mclaren

満を持してアップグレードを投入したマクラーレンにとってのスペインGP予選は、フェルナンド・アロンソが8番手、ストフェル・バンドーンが11番手を獲得。マクラーレンが予選Q3に進出するのは今回シーズン初めて。チーム全員にとって勇気づけられるリザルトとなった。

チーム代表のエリック・ブーリエはシーズン予選最高位のリザルトについて、ファクトリーのシミュレーション精度の高さと舞台裏でのスタッフ達の努力の賜物だとして、ウォーキングで働く従業員達の労をねぎらった。

自身としても久しぶりの予選最終ラウンドに興奮したアロンソは「母国レースであるだけに嬉しさ2倍だよ」と述べ、レース本戦前のつかの間の喜びを噛み締めた。予報によると、土曜深夜から明け方にかけては雷を伴う降雨が予想されており、アロンソは一発大逆転が狙えるウェットを望んでいる。

アップグレードが上手く機能している

フェルナンド・アロンソ予選: 8位, FP3: 9位

今シーズン初めてQ3に進出できて最高だよ。しかも、僕にとってはホームグランプリだから嬉しさ二倍さ。ここ数戦は予選13番手止まりだったから、今日の8番手が前進である事は言うまでもない。

上位の連中とはまだかなり離れているから、縮めなきゃならないギャップがあるのは確かだけど、投入したアップデートはすべて期待通りに機能してるみたいだから、その点については満足だよ。可能な限り早く開発のサイクルを回す必要があるけど、この方向性で進めていきたい。

スペインGPは毎回特別な週末になるね。サーキットに乗り込むとみんなの声援が聞こえるんだ。感動するよ。ファンの声援でマシンが速くなるわけじゃないけど、僕のやる気は高まる。そのせいか、母国レースではいつもよりパフォーマンスを発揮できるような気がするよ。

明日はファンのためにも素晴らしいレースを披露したい。雨が降るかもって話だし、そうなればかなり面白いレースになるだろうね。冬季テストの時がそうだったけど、ここでのウエット路面はかなり滑りやすいから、荒れたレースになる可能性がある。アクシデントを避けられれば良い結果が待っているかも。

ストフェル・バンドーン予選: 11位, FP3: 14位

今シーズン最高の予選になったと思う。今回も本当に接戦だった。タイヤ選択が難しかったけどマシンの感触は良かったし、Q3にかなり近いところまで行けたよ。フェルナンドがQ3に進出したって事は、ここに持ち込んだパーツが上手く機能してるってことだ。正しい方向に向かって一歩進んだことだし、この先のレースでもステップアップし続けないとね。

ポイント獲得は可能だと思うよ。これまでのところ、日曜のレースはかなり上手くやれてるし、戦略やタイヤの使い方に関しての理解も進んでる。レースペースは良いから、ライバルのミスからゲインを得るために、良い位置でレースが出来るように戦わなきゃね。

週末を通してコンディションはずっと厄介だった。たくさんのマシンがコースオフしてきたし、明日はミスなくしっかり走る必要がある。如何なるミスもないように徹底しなきゃならない。そうすれば、利を得てポイントに手が届くポジションにつけるはずだよ。


シーズン第5戦F1スペインGP決勝レースは、日本時間5月13日(日)22時10分から1周4,655mのカタロニア・サーキットを66周する事で争われる。予選終了後のバルセロナは雨の予報が出ており、決勝開始までに路面に載ったラバーが全て洗い流される可能性がある。

F1スペインGP特集

この記事をシェアする

関連記事

モバイルバージョンを終了