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シンガポールGPは、F1史上初の雨のナイトレースとなった。ドライでさえセーフティーカーが必ず出動するほどクラッシュが多いだけに、路面を濡らす雨はレースを更に刺激的にそして難しいものに変えた。
オープニングラップにポール・ポジションのセバスチャン・ベッテル、マックス・フェルスタッペン、キミ・ライコネン、フェルナンド・アロンソの4人が絡む多重クラッシュが発生。優勝候補が早々にレースを終える事態となった。
スタート直後に横並びになったベッテル、ライコネン、フェルスタッペンの3人。フェルスタッペンを牽制しようとベッテルがイン側に幅を寄せ、それにほんの少しばかり反応したフェルスタッペンが、イン側からオーバーテイクを仕掛けてきたライコネンとクラッシュした。
ストレート脇のウォールにぶつかったライコネンは、為す術なく回転しながら1コーナーに滑走した。
マシンの制御を失ったライコネンとフェルスタッペン、1コーナーのランオフエリアで停止し仲良く?リタイヤした。車を降りた二人は一切言葉を交わさなかった。
辛うじて踏みとどまり3コーナーをトップで駆け抜けたベッテルだったが、こちらもコントロールを失いウォールに激突、車体の向きを180度回転させ無念のリタイヤとなった。
とばっちりを喰ったのはフェルナンド・アロンソ、好スタートを決め大きく順位を上げたものの、これが仇となった。1コーナを曲がっている最中に、飛んできたフェルスタッペンにマシン左側をぶつけられ宙に舞った。レースを終えたアロンソは事故時の写真に「シンガポール航空」とのコメントを添え、自身のSNSに投稿した。
レース後スチュワードは、3名には責任が認められないとし本件を不問とする決定を下した。レースの詳細については、2017年F1シンガポールGP決勝結果とダイジェストを参照されたい。