角田裕毅4番手でRBトップ6、ノリス最速の一方でフェルスタッペン15番手 / F1シンガポールGP 2024《FP2》結果と詳報

マリーナベイ市街地コースを周回するダニエル・リカルド(RBフォーミュラ1)、2024年9月20日(金) F1シンガポールGP FP2Courtesy Of Red Bull Content Pool

2024年F1シンガポールGP金曜2回目のフリー走行が現地9月20日に行われ、タイトルを争うランド・ノリス(マクラーレン)がシャルル・ルクレール(フェラーリ)を0.058秒差で退け、初日をトップで締め括った。角田裕毅(RB)は4番手につけた。

ノリスは残り18分、ターン3の出口でバリアに接触したが、幸いにも深刻なダメージはなく、今週末のベストラップを1秒塗り替える1分30秒727をマークした。ルクレールはベストラップのターン14で出口側のウォールに軽く接触した。

トップ2が接近した一方、ルクレールと3番手カルロス・サインツ(フェラーリ)とのギャップは0.629秒と、大きく開いた。

FP1で5番手をマークした角田裕毅は更にギアを上げ、オスカー・ピアストリ(マクラーレン)を0.006秒上回る4番手タイムを刻んだ。

シンガポールGP後のシート喪失が囁かれる僚友ダニエル・リカルドも好調で、開始10分にミディアムタイヤでトップタイムを記録すると、ソフトタイヤでは角田裕毅から100分の1秒遅れの6番手につけた。

Courtesy Of Red Bull Content Pool

マリーナベイ市街地コースを周回する角田裕毅(RBフォーミュラ1)、2024年9月20日(金) F1シンガポールGP FP2

歴史は繰り返されるのか?同じホンダRBPTパワーユニットを搭載する姉妹チームが競争力を発揮したのとは対照的に、レッドブルは昨年、唯一勝利を逃したマリーナベイ市街地コースで後手に回った。

最初のアウトラップで無線通信用のボタンが固着するトラブルに見舞われた選手権リーダーのマックス・フェルスタッペンは、低速コーナーでの前後のグリップ不足を訴え、トップから1.3秒落ちの15番手でクルマを降りた。

チームメイトのセルジオ・ペレスは、ピットから出た際に白線を越えたとして白黒旗を提示された後、アレックス・アルボン(ウィリアムズ)を0.052秒差で抑えて少なくとも8番手を記録したが、クルマに満足している様子はなかった。

とは言えパニックに陥るものではないだろう。ここはフューエル・エフェクトが大きく、搭載燃料量の違いがラップタイムに与える影響が大きい。更にはエンジンモードの違いもあるため、接近した4番手角田裕毅以降のオーダーは予選で大きく変動する可能性がある。

セッション終了2分前、7番手を刻んでいたジョージ・ラッセル(メルセデス)はターン8の壁に衝突し、フロントウイングとノーズを破損した。クルマを後退させて自走してピットに戻ったため、赤旗が振られることはなかった。

リアのトラクション不足を訴えたルイス・ハミルトンは11番手に留まり、僚友ラッセルよりコンマ2秒遅かったことに対して「信じられない」とコメントした。

11年前にメルセデスに移籍した直後のハミルトンがやったように、誤って隣に位置するアルピーヌのピットボックスに入るミスを犯したフランコ・コラピント(ウィリアムズ)は、僚友アルボンからコンマ4秒遅れの17番手でセッションを終えた。


3回目のフリー走行は、日本時間9月21日(土)18時30分から1時間の日程で開催される。セッションの模様はDAZNフジテレビNEXTで生配信・生中継される。

2024年F1第18戦シンガポールGPフリー走行2(FP2)リザルト

Pos No Driver Team Time Gap Laps
1 4 ランド・ノリス マクラーレン・メルセデス 1:30.727 26
2 16 シャルル・ルクレール フェラーリ 1:30.785 +0.058 27
3 55 カルロス・サインツ フェラーリ 1:31.356 +0.629 26
4 22 角田裕毅 RB ホンダRBPT 1:31.468 +0.741 27
5 81 オスカー・ピアストリ マクラーレン・メルセデス 1:31.474 +0.747 26
6 3 ダニエル・リカルド RB ホンダRBPT 1:31.478 +0.751 25
7 63 ジョージ・ラッセル メルセデス 1:31.488 +0.761 25
8 11 セルジオ・ペレス レッドブル・ホンダRBPT 1:31.598 +0.871 24
9 23 アレックス・アルボン ウィリアムズ・メルセデス 1:31.650 +0.923 25
10 27 ニコ・ヒュルケンベルグ ハース・フェラーリ 1:31.667 +0.940 25
11 44 ルイス・ハミルトン メルセデス 1:31.709 +0.982 23
12 14 フェルナンド・アロンソ アストンマーチン・メルセデス 1:31.750 +1.023 24
13 20 ケビン・マグヌッセン ハース・フェラーリ 1:31.793 +1.066 25
14 18 ランス・ストロール アストンマーチン・メルセデス 1:31.957 +1.230 24
15 1 マックス・フェルスタッペン レッドブル・ホンダRBPT 1:32.021 +1.294 23
16 43 フランコ・コラピント ウィリアムズ・メルセデス 1:32.057 +1.330 25
17 31 エステバン・オコン アルピーヌ・ルノー 1:32.119 +1.392 26
18 10 ピエール・ガスリー アルピーヌ・ルノー 1:32.222 +1.495 26
19 24 周冠宇 ザウバー・フェラーリ 1:32.359 +1.632 25
20 77 バルテリ・ボッタス ザウバー・フェラーリ 1:32.786 +2.059 25

コンディション

天気晴れ
気温30℃
路面温度33℃

セッション概要

グランプリ名 F1シンガポールGP
セッション種別 フリー走行2
セッション開始日時

サーキット

名称 マリーナベイ市街地コース
設立 2008年
全長 4940m
コーナー数 19
周回方向 反時計回り

F1シンガポールGP特集

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