角田裕毅「自分に苛立ちを感じる」制動地点を”完全に見誤り”クラッシュ、入賞の好機活かせず

決勝前のグリッドでレースに向けた準備を進める角田裕毅(アルファタウリ)、2022年10月2日F1シンガポールGPCourtesy Of Red Bull Content Pool

今季5回目のQ3進出を果たしてポイント獲得の好機を迎えた角田裕毅(アルファタウリ)であったが、10月2日(日)に行われたF1第17戦シンガポールGPは無念のリタイヤに終わった。

角田裕毅はオープニングラップでポジションを1つ上げる幸先の良い滑り出しを見せたものの、20周目にあわやクラッシュかというシーンを演じて12番手に後退した。

前日の予選と同じようにウェットからドライへと移り変わる難しいコンディションの中、アルファタウリは早い段階でインターミディエイトからスリックタイヤへの変更を決断。だが、これが悪夢を引き起こした。

ミディアムタイヤに履き替えコースに戻った角田裕毅はその直後の34周目、完全なオーバースピードでターン10に進入。バリアに突き刺さりクルマを降りた。レースコントロールは2回目のセーフティーカー導入を決定した。

自分自身が苛立たしい

角田裕毅
決勝: DNF / グリッド: 10番手

今日のコンディションは本当にトリッキーで、インターミディエイトからスリックへの移行のタイミングを判断するのが難しく、結果として早い段階で履き替えた事でドライブするのが恐ろしくハードな状況に置かれる事になりました。

ただ、ラップタイムは良くなってきていたので前向きに捉えていたのですが、残念なことにミスを冒してしまいました。

ブレーキングポイントを完全に見誤ってしまい、オーバースピードでコーナーに入ったためウォールに突っ込んでしまいました。

自分自身に苛立ちを感じています。

気持ちを切り替え今週末を振り返った後、来週のホームレースに向けて準備を進めていきたいと思います。F1マシンで初めて走る鈴鹿を楽しみにしています。

Courtesy Of Red Bull Content Pool

マックス・フェルスタッペン(レッドブル)を抑えて走行する角田裕毅(アルファタウリ)、2022年10月2日F1シンガポールGP決勝レースにて

アルファタウリ、判断ミス認める


6台がリタイヤを強いられた大波乱の2022年F1第17戦シンガポールGPの決勝レースを制したのはセルジオ・ペレス(レッドブル)。2位にシャルル・ルクレール、3位表彰台にカルロス・サインツと、フェラーリ勢が続く結果となった。

鈴鹿サーキットを舞台とする次戦日本GPは10月7日(金)のフリー走行1で幕を開ける。

F1シンガポールGP特集

この記事をシェアする

関連記事

モバイルバージョンを終了