シルバーストン・サーキットが賠償請求、”史上最悪”の路面舗装工事を巡り
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英紙タイムズによるとF1イギリスGPの舞台、シルバーストン・サーキットは2018年の路面再舗装を巡り、工事を請け負ったアグリゲート・インダストリーズ社に約800万ポンド(約13億2,669万円)の損害賠償を求める訴えを起こした。
シルバーストンは2018年に約200万ポンドを費やして路面を再舗装したものの、同年のイギリスGPでドライバー達はひび割れやバンプへの不満を漏らし、そのお粗末な仕事ぶりはルイス・ハミルトン(メルセデス)をして「史上最悪の仕事」と言わしめた。酷評だった。
水はけの悪さは2輪競技にとって致命的だった。雨に見舞われた同年のMotoGPイギリスGPでは5名が転倒。ティト・ラバットは大腿骨を含む3箇所の骨折を負った。
更に、安全性を確保できないとの理由から決勝は全クラスがレース中止となり、主催者はチケットの払い戻しを余儀なくされた。伝えられるところによると約350万ポンドの損失を被った。
MotoGPを統括する国際モーターサイクリズム連盟はシルバーストンのライセンスを剥奪。再発行の条件として路面の全面再舗装を要求した。
シルバーストンは約370万ポンドを費やし、僅か1年で舗装のやり直しを余儀なくされた。ターマック・トレーディング社が再々舗装を行って以降、目立った問題は起きていない。